フォーク から、パンクへ…(その２)

バンドをするに当たって、どんな曲をやるのか…という事で、連中はしきりに揉め出しました。それに、ギター４人…のバンド編成は、流石に無理が有ります。 f(^_^;

その際、浜省が好き…と言い出した 杉本君(仮)は、 何故だか 軟弱者だ…という理由で、結局 バンドを追い出されてしまいました。 (°Д°)


この様な暴力的な人達の中に、パンピーが１人混じると、生き残る道は 唯一つ…です。


とにかく、良い奴…になる事。相手と揉めない様にする事です。 f(^_^;


浜省…が 軟弱者？…と言われるのに、サイモン＆ガーファンクル…なんて、言える筈が有りません。 (T_T)


結局 私は、彼等がやりたい音楽に 付き合う事…になってしまいました。


話し合いの結果、当時、暴走族の連中の間で流行っていた 「black cat's」と、大輔の推薦する「ｾｯｸｽ ﾋﾟｽﾄﾙｽﾞ」の２択 … になり、当面は ﾋﾟｽﾄﾙｽﾞの曲をやる事になりました。



その時、初めて聴いた ﾋﾟｽﾄﾙｽﾞの歌に、私は大きな衝撃を受けました。

(゜ロ゜;


音が外れ捲っても、へっちゃら!! 挙動不審な動きに、唾を吐きまくりながら歌うスタイル…。


無茶苦茶です。とにかく、無茶苦茶なんです !!



パンクの曲をするなら、ギターのピックアップはハムバッカーやろ!!

って、大輔が言い出したので、呪いのハリー(私のギターの事です。チューニングしても、なかなかちゃんとチューニング出来ないので、誰かが言い出して、いつの間にやら、呪いのハリーという名を付けられました。f(^_^;)のシングルコイルのピックアップを、ハムバッカーに改造する事になりました。


エレキギターは、弦の振動を ギターの中央部に有る、ピックアップ…という部品で拾って、アンプを通して音を 出します。

このピックアップは、中は コイル(銅線がグルグル巻きになっている)になっています。

ジャズやポップスの曲を弾くなら、シングルコイル(コイルが１つ)が多いのです。クリーンな音が出ます。

ハードロックやパンクの様な、重厚な音が出したいなら、ハムバッカー(コイルが２つ並んでいる)を使います。


結局、大輔に言われるがままに、楽器屋に売っていた中古の ハムバッカーを買って来て、付け換えようと 「呪いのハリー」を開けてみて、


ビックリ !! (°Д°)


何故、チューニングが合わないのか、その原因が判明しました。


「呪いのハリー」は、ボディーが 何と、ベニヤ板 だったのです。


( ; ゜Д゜)