パンクから受験生に…２

そして、倍率10倍以上…だった学校にも 何とか合格したのが 10月、就職先も決めていたので、

その後は 進学や就職を目指す生徒を横目に、入った後の勉強の予習を するくらいで、悠々自適？…な生活を送っておりました。


勿論、学校を介して受験や就職をした訳でも無いので、報告する義務も 無い。


私は 学校では誰にもその事は話さなかったので、誰も私の進路を知らない…という事になっていたのですが、同じ進路に進む人も居なかったようなので、そもそも話しても仕方ない事です。


そのうち、進路を決めた生徒も増えていき、学校側が生徒のその後を 把握しなきゃいけない時期？
が、来たのでしょうか？


急に、Ａ先生が 頻繁に私を呼び出す様になりました。


以前は、呼び出されたら 行っておりましたが、今は、私から彼に話す事は、何も有りません。

出席日数も十分クリアしていますし、成績も その学校では上位にいましたから、心配する様な事は、私には何一つ有りません。


成績上位者には、そこそこの大学になら、推薦入学の話が有る学校でしたが、望めばそれが貰える位置にはいましたから、私を退学に…という事はおおよそ考え難いのです。


只一つ、考えられるのは、Ａ先生が 進路を把握しておかないといけない立場に有り、成績上位者が進学も就職もしていない状態…というのが、彼には困る…という事でしょう。


それも、私には関係無い事です。


たまに廊下で会ったりしましたが、急いでいると言ってはぐらかしたりしておりましたが、


2月頃には、わざわざクラスに迄来る様になりました。


もう、卒業には十分な状態になっていましたから、次の日から学校に行くのを止めて、卒業式にだけは出席しておきました。


そうして、卒業しましたが、学友から 生徒のその後を表にした物が 職員室に有ったのだ…という事を、後日に聞いたのです。
私の欄は、不明…となっていたようで、そんな人は私くらい…だったそうです。


そのうち、親も、仕事の都合で引っ越したので、ＯＢの卒業者名簿の方も、私は 不明者…となったようです。


まぁ、親しい友人は 連絡先も知っていたので、そんな事 どうでも良いでしょう。

こうして、退路を断って？新たな世界に身を置く事になりました。

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