パンクから受験生に…３

学校にも行かず、ぶらぶら…していた時、
ある日 大輔のお母様から、電話が来ました。

内容は、大輔が学校に行くように、説得してくれ…という事でした。親が説得してもｶﾞﾝとして聞かず、取りあえず学費のみ…は支払い、何とか卒業させたいとの事で、藁にもすがるつもりで、うちに電話をしてきたそうです。


後に大輔に聞いたのですが、私は お母様のウケが、すこぶる宜しいみたいでした。

何でも、これまで大輔が連れてきた友人で、一番マトモ…だったそうです。挨拶もちゃんとするし、手見上げも持って行く…。全て、親に躾られた事です。

こういう事が 結局は大切なんだなぁ〜 って、改めて思い知ったのですが…f(^_^;

それはさて置き、流石に一人では 荷が重い…ので、進学先を決めて 同じ様に 休みを決め込んで 家に居た 嵐君に 助っ人を頼みました。


大輔に理由を聞いたのですが、それは留年すると酷い目に遇うから…という事でした。

私のｸﾗｽにも、留年者はいましたが、過激なそちら側の人だったので、皆 気を使って接していました。しかし、大輔のｸﾗｽの留年者は、ﾊﾟﾝﾋﾟｰだったので、ｸﾗｽでパシりにされて酷い目に遭っていたそうです。

また、大輔の近所に 狂犬…と呼ばれている奴がいるらしく、そいつが同じ学年に上がってくるらしいので、パシり確定…という状況に、堪えられない…というのが、理由でした。

そっち側の人も、大変なんだ…というのを 初めて知ったのですが、高校を出ていないと、彼が行きたがっていた 音楽係の専門学校にも 行けないので…、という事を説明し、何とか 学校に行く様に 説得したのでした。


その後、彼は学校には行くようになったのですが、やはり 狂犬の餌食となり、もう一年の休学の後、二十歳を過ぎて 高校を卒業 する事になるのですが…。f(^_^;