迷走期〜３

それからは、彼の家に行くと、頻繁に 友人…が尋ねて来る様になりました。

途中、彼等は お経タイム…を 迎えるので、その時は私は 黙って見ているだけで、時間を過ごしておりました。


そのうち、彼等の小さな会合(男子部と言っていました)…の前に、景気付けに 何曲か歌ってくれ…と言われる様になり、

私も暇にしていたので、会合の度に、ギターを持って出掛ける様になりました。この頃の私は、とにかく 人前で歌える場所に 飢えていたのです。

とは言え、駅前で歌う…という様な 大胆な事は 恥ずかしくて出来ない…という様な 小心者…でも有りました。

私の住む街は、とにかくヤクザをよく見掛ける街でも有りました。歌っていて、そんな人達に囲まれたりしたら…と思ったら、怖くて出来ませんでした。(本当にそんな因縁を付けてくるかは知りませんが…f(^_^;)


そんなこんなで、ついにその日はやって来ました。


その日は彼に、いつもの様に友人が集まるから、遊びに来ないか？

…って誘われたので、いつもの様に、ふらふら…出掛けて行ったのです。

そして、いつもの様に 彼の家に入ったら 10人位の人達に 囲まれてしまいました。


何、何!? (￣□￣;)!!

その中には、明らかにオッサン…も混じっていて、ボスの様な人が、私に向かって言ったのです…

「今日はとことん、話をしようか？」


(@￣□￣@;)！！


やられた!! 嵌められた!!!


それから、私を囲む様に彼等は座り、何かよく解らない宗教問答？… の様な話が、延々…、延々…と続いていきました。


そして、とにかく私に「入会しろ!!」と言ってくるのです。


例えば こんな感じです。
宗教を信仰していないと、世界ではバカにされる…と言われたら、

うちは仏教徒です。と答えるも…

何処の何という宗派か？
と聞かれても、私は 全く知りません。南無阿弥陀仏だか、南無妙法蓮華経だかも、何という宗派なのかも 全く解らない状態でした。


話しは多岐に渡り、色んな話で私をやり込めていきます。


そして、とにかく 入ってみたら その良さが解る…とか、周りからもヤジが飛び交う…という物で、

何度も何度も やり込められて、その度に ヤジが飛び交い…仕舞いには 精も根も尽き果てて…。


ここで 一気に畳み込んでくるのですが、私も、話では負けても 入る事には徹底的に抵抗して いました。


そしてついに、夜が明けて… 空が白んで参りました。


遂には 相手側が 折れて、ようやく 開放されました…。


( -。-) =3


何とかかんとか 難を逃れて開放されましたが、気の弱い人は、引き摺り込まれちゃうかも知れません。


本当に 恐ろしい、長い長い一日 でした。


((((；゜Д゜)))