復活の日

迷走期を…悶々とした気持ちで 過ごしておりましたが、その日は突然にやって来ました。


ドラマーだった嵐君から、突然電話が入ったのです。


時期的には、夏頃…だったと思います。


「前出た学校の文化祭に、また出ないか？」


というお誘いでした。


ドラムとベースで？

(´・ω・`)?


そう思っていたら、以前の文化祭の時、一つ前のバンドで、ギターボーカルをしていた 「ブライアン」から、
ｽﾄﾚｲ ｷｬｯﾂ の コピーバンドをやらないか？ …って、ドラマーとして 嵐君が誘われたんだそうです。

そして、誰かベースは居ないか？ ('_'?)


って事で、私に 話を振ってくれたのでした。


正直言うと、私には「ブライアン」が 誰だったか、全然解らなかったのです。 (・・?


あのライブ後、打ち上げ…にも参加したのですが、私も気合いを入れ過ぎた出で立ち…だったので、誰にも声を掛けて貰え無かったのです。

f(^_^;


そもそも、ブライアンはブライアンバンド…として リーダーでやっていたので、その時のメンバーは、どうしたの？

(・・?


とか、色々と 考えたりしたのですが…、迷走中の私には、願ってもないチャンスです。


ですから、２つ返事で引き受けました。



そして、一度、スタジオで会おう…という事になり、その日迄に 取りあえず ｽﾄﾚｲ ｷｬｯﾂ の曲を ３曲 指定して、耳コピで弾ける様にしといて…と言われました。

所謂、オーディション…みたいな物です。



そして…当日。


スタジオにて、初対面…。ちょっと 挨拶程度に話をして、

いざ、本番です。


３曲を スルッと演奏しましたが、初回にしては、ちゃんと しっかり演奏した事に、

ブライアンは偉くご機嫌なようでした。(前のブライアンバンドは、どんな感じだったの？ 普通はやる…って言ったら、ちゃんと弾ける様にしてくるでしょう？…と聞きたかったけど、止めておきました。f(^_^;)


その後、その３曲を何度か練習し、細部を詰めた…のですが、ちょっと休憩入れよう…と、ブライアンが言い出しました。

休憩中、ブライアンが弾き出したのは、多分、次の曲…として、ブライアンがやりたい曲なのでしょう。


勝手に一人で、少し音を絞って弾いてたので、手元を見て、大体のポジションを見聴きすれば、私はコードは解りますから、

ルートを軸にロックンロールの基本的なパターンで、ブライアンの演奏に続きました。


すると、それを見ていた嵐君も、２人に続きます…。


それに驚きながらも、ブライアンはボリュームを上げて、マイクを持って歌い出しました。


曲が終わってから、ブライアンが
「何で初見で弾けるの？」


って聞いてくるので、手元を見て、曲を聴いたら コードが解るから、ルートからの基本的なパターンで合わす位なら、直ぐに弾ける…と教えたのですが、彼は、ギターも上手いのですが、基本的な理論は全く知らないようでした。


かくして、調子に乗った彼は、また違う曲を弾き出しましたが、それにも嵐君や私がついていくので、それには 大いに感動したようで、私はめでたく バンドメンバーに本採用…となりました。

("⌒∇⌒")