6月4日 農業日記 (考察)

昨日より、ようやく…になりますが、ナスの種子が発芽しました。f(^_^;

今年は、4月の平均気温は昨年度を下回り、種子から苗を作って植えるには、何かと予定が狂いました。

いつもの様に、3月から発芽させる作業をしていました。

温かくした部屋に、暗室(段ボールでＯＫ)を作り、容器に水を浸した綿を敷き、そこに種子を並べて発芽させます。

これは、発芽には最適温度…というのが有る為で、夏野菜は総じて20〜25℃となっています。

更に、種子には、嫌光性と好光性…というのが有ります。暗室に入れるのは、今回作る夏野菜は総じて嫌光性の種子だからです。

ですから、温度が上がってからじかに畑に種子を撒く場合は(ゴーヤやカボチャは、じか撒きも多いです)、土の中２〜３cmに埋めておきます。


話が横道に逸れましたが、そうやって数日〜一週間程で、発芽します。

それをポットに移して植えます。
こうすれば、もう発芽していますから、死んだ種子…という事は有りません。

通常は、種子を直接ポットに植えます。その際、発芽率は８割程度…となっています。

これはどういう事かと言うと、種子は全て発芽する訳では無い…という事です。

見た目は大丈夫そうでも、100個植えたら80個しか発芽しないのです。

ですから、大抵は、３コずつ…位、種子を撒きます。

そうすると、全く生えて来ない…という事は、殆ど有りません。

その後、苗の育ちを確認して、そこそこ大きくなったところで、苗を間引き 一本にします。



これ迄は、この方法で種子から苗を作って植えていましたが、
今年は何故だか、発芽したのに、全て枯れてしまいました。

例年は、発芽したらとにかく苗は育っていたのですが、今年は寒さのせいか、枯れてしまいます。

仕方ないので、また種子を仕込んで発芽させ、その後ポットに…。

これを繰返しておりました。

そのうち、先ずはトマトが上手く 苗になっていきました。

その次は、胡瓜…。

その後は、カボチャ…。

そうしているうちに、5月に入り、ﾄｳﾓﾛｺｼの苗を作る時季になりました。

ﾄｳﾓﾛｺｼの種子を仕込んで、それは発芽してくるのに、相変わらず、ゴーヤ、ﾋﾟｰﾏﾝ系、ナス…は、発芽しません。


5月途中、やっとﾋﾟｰﾏﾝ系が発芽し、その後を追う様に、ゴーヤが発芽しました。

その頃には、朝晩の冷え込みが、ましになっていました。


そして昨日、遂に、ナスが発芽しました。



以上の事を考えると、同じ様な 発芽温度 だけど、

トマト、胡瓜、カボチャ は、やや低温(朝晩の温度差有り)でも、発芽し育つけど、
ﾋﾟｰﾏﾝ系、ゴーヤ、ナス は、気温が安定しないと、なかなか育た無い…

と、考えた方が良いかも知れません。


来年は、発芽した苗をポットに入れたら、簡易ハウス…の様な、ビニールを貼った 所に入れた方が、良いのかも知れません。