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2021/05/02 17:59

レオからのメッセージ(その2)

1日だけ入院して点滴をしたらすごく健康で大きなウンチが出るようになって、僕もれおさんもすごく安心したんだ。お薬で大丈夫なのかなって。

昨日の朝もいつも通り、れおさんの膝の上に乗って、イチゴとバナナをもらったし、お薬だってちゃんとスポイトから飲んだよ!小松菜、チンゲン菜もモリモリ食べた。

でもその後は、ちょっとだるくなって、午後もずっと動かずに静かにしていたんだ。

れおさんは心配して、僕のおでこと自分のおでこをくっつけて「れお、良くなれ良くなれー」って言いながら体を優しく撫でてくれた。れおさんはいつもこれをしてくれる。僕はこれがとても好きでね、歯をカチカチ鳴らしてしまうんだ。

僕があまりに動かないから、れおさんはケージの扉を開けっぱなしにしたんだ。
実際、気持ち悪い時は絶対にケージの外になんて出たくないからね。

でもその時、なぜか僕はれおさんの机の下に行きたい衝動に駆られて飛び出した。そこは僕のお気に入りの場所。れおさんからは禁止されているんだけど好きなんだ。

あそこにもう1度、行きたいな。
そう思った。

れおさんはとても驚いていたけど、僕が動いたことが嬉しくて好きにさせてくれた。
僕はあたりを見渡して景色を目に焼き付けたんだ。
今思えば、この時僕は、自分がもう長くないと感じていたのかもしれない。

この日の夜が僕の最後のごはんになったわけだけど、1番好きなイタリアンパセリをれおさんが買ってきてくれた。美味しかったなあ。

でも薬はもう飲めなかった。半分が限度で「ぷい」って顔を背けちゃうんだ。れおさんが何度も「レオ、お薬、飲んでほしいな。これ飲めば一緒にいれらるよ。病気良くなるよ、飲んでほしいな」っていうから、頑張って「えいっ」て全部飲んだ。

れおさん、自分で頼んでおきながら、すごい驚いてたんだ。
そう、僕はれおさんの言っていることがわかるんだよ。知らなかったのかな?

11時くらいに、れおさんが僕のところにきて、うんちとオシッコの出ないことをひどく心配していた。
そして、またおでこをくっつけて、「レオ、私はいつもそばにいるから、具合悪くなったら教えてね」って言って眠ったんだ。

うん、すぐに知らせる。何かあったら、れおさん、すぐ来てね。

3時前に、れおさん、目が覚めたらしくて僕の様子を見に来た。
その時、なんと僕はオシッコとウンチをしてたんだ!
トイレに乗ってる僕を見て「レオ、良かったね。ウンチとオシッコ、出たんだね!」と言って、おでこをくっつけて「レオ治れ治れ〜」の歌を歌いながら背中をさすってくれた。

れおさんはまたベッドに戻ったけど、間もなくして、僕も何が起こったのかわからない。僕はその時、すでに虹の橋を渡り始めていたと思う。なぜなら、どこか他の場所から、僕はれおさんを見ていた。

ケージの中で「ガシャン」て、とても大きな音がして、れおさんが飛び起きたんだ。

僕はれおさんに知らせたくて、最後に何かをしたんだと思う。(最後に続く)

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  • イタリアンパセリ
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