85件のひとこと日記があります。
2019/09/02 01:27
写真集 「勝つことに憑かれた名馬 シンボリルドルフ」
最近、ある古書店(つまりブッ○○フ)でこれを見つけて、「買うしかない!」と思った。
そして買った。
まさかそんな本がそこにあると思わなかった。衝動買いだった。
値段も貴重な本なのにその価値が認められていないのか、数百円と手ごろだった。
「勝つことに憑かれた名馬 シンボリルドルフ」。
故・今井寿恵さんの撮影した写真をちりばめた、絶対皇帝の現役時の写真集である。
私はもともとミスターシービーがきっかけで競馬の世界を知った。
そしてシンボリルドルフはシービーの敵役であり、現役時代はどことなく敬遠したい気持ちがあった。
まだ10代で、競馬のイロハも分かってはいない時期ではあるけれど、それでもどことなく温かい雰囲気を持つ(そのくせ最後方強襲だの大外からの捲りだの、「シービー戦法」と呼ばれたそれは破天荒であった)シービーが私は好きで、冷たい雰囲気のあったルドルフは、すぐに好きにはなれなかった。
だが、ルドルフはどんな展開にもめげずに、勝ち星を量産していく。
史上初の無敗の三冠馬、史上初のジャパンカップ1番人気での勝利。
国内では二度負けているが、そのどちらでも次走では負かした相手にきっちりお返しをしている。
最終的にG1・7勝。
震え上がるほどの強さ、美しく気品あふれる姿、決してめげることのない精神力の高さと賢さ。
当時「史上最強馬」と呼ばれたし、「シンザンを超えた」とも言われた。
のちにディープインパクトが無敗の三冠馬から最終的にルドルフと同じG1・7勝を挙げたが、
私個人は今でも「史上最強馬」はルドルフだと信じて疑わない。
この写真集が出されたのは1985年12月、ルドルフの国内最終レース、有馬記念の頃である。
翌年の、海外緒戦、サンルイレイSでの故障、6着敗北の前のことだから、まだこの先ルドルフに無限の可能性をみんなが抱いていた頃の内容である。
それにしても改めて思うのがルドルフの鹿毛の体の美しさである。
鹿毛の馬は競走馬の大部分を占めている。けれどルドルフの鹿毛は彼だけしか纏っていない特製のビロードのようなものだ。
そして生気に満ちた目許。
やっぱり彼は、唯一皇帝と名乗ることを許された、「ザ・ワンアンドオンリー」の存在なのだ。
まだまだ書きたいことが山ほどあるけど、残り字数が尽きたのでこの辺にしたい。
末永く、大切にしてあげたいと思う。
追記:写真集の中にルドルフの七冠達成時の新聞記事が入っていたので一緒に載せておいた。
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首都羅臼さん
しゃらさん、こんばんは。
馬との出会いは運命だと思うのですが、この本との出会いにも運命を感じてしまいました。
野平調教師が実際にルドルフに跨って(実に楽しそうに!)調教している写真とか、なかなか見られない写真が満載です。
私もどちらかといえば完璧な存在よりも欠点もあって愛嬌もあるタイプの馬が好きなんです。
でも、ルドルフのような完璧な存在であっても、時に思ってもみないような隙を見せるところ(牧場では思いっきりやんちゃしたり、レースで負けて涙を浮かべたりとか)があるんだなあと…そんなギャップに萌えを感じたりもします(笑)
岡部騎手にとっても本当に運命共同体だったんだろうな、こんなに喜怒哀楽を分かち合える相手も他にいなかったんだろうなと感じるのです。
「皇帝」と呼ばれた馬はこの馬だけ。
恐らく今後どれだけすごい馬が出てきても、私の中で「ルドルフ=最強」は変わらないと思います。 -
しゃらさんがいいね!と言っています。
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しゃらさん
首都羅臼さん、こんにちは。
素敵な本を見つけられましたね。
だいたいちょっと人間っぽいところのあるお馬さんのファンに
なってしまう傾向にある私・・
シンボリルドルフさんは別格の存在、というか
何から何まで完璧で、ちょっと近寄りがたい雰囲気がありました。
(強いて言えば・・あわてて言うと舌がちょっともつれるくらいしか
欠点がない・・笑笑)
ディープも凄い。でも私もシンボリルドルフが「史上最強馬」だと
思います。
うん、うん、とうなずきながら読ませて頂きました。