分離された宇宙

自身は一人一宇宙の立場を採るのだが、我々の総合意識的な宇宙は、別の宇宙から産み出されたものかもしれないという可能性を思い付いた。

自身、宇宙に起源は存在しないという考えを示した。それは『エネルギーの保存則』を根拠にしたものである。今現在、宇宙にエネルギーが存在するならば、そもそも太古から宇宙にはエネルギーが存在していたはずである。それゆえに、無から宇宙が誕生したという概念に疑問を持ったのであるが、この宇宙が別の宇宙から分離したものと考えると、どうだろうか。

多次元宇宙論は、今では一般的な概念である。宇宙は一つではなく、無数にあるという概念だが、我々のいる宇宙が、母体となる宇宙であるとは言い切れる確証はどこにもない。むしろ、母体となる宇宙から分離した宇宙であると考えると、色々と無理がないように思える。

非常に個人的な思い付きではあるが、案外、悪くない考えのように思える。この立場を採るのなら、この下位的な宇宙から、宇宙の起源を探ることは、そもそもナンセンスであると言える。