同意の下の実在

量子学的思考実験は、非常に興味深いし、安易である。それは、すべては、『二重スリット実験』を根拠にすることが出来るからである。シンプルな実験結果ゆえに、思考実験の発展性を担保する。

さて、実在についてである。物質が実在するのは、人々の同意が根拠ではないだろうか。この同意とは、集合的意味合いが強いほど、その実在を裏付けるのではないかと考られる。つまり、実在と同意は比例関係にあると言える。

例えば、地球は誰しもが実在していると考えている。この集合的同意の割合は非常に高いことだろう。だから、地球は実在していると言える。一方、幽霊の実在は曖昧である。実在していると考える人と実在しないと考える人とに別れるだろう。人々の集合的同意の割合が半々ならば、幽霊の実在の割合も半々だということになる。