競輪
55件のひとこと日記があります。
2020/11/03 10:23
明治天皇が馬好きで良かった。
■業務担当区域が日本競馬史の要所だった。
東京23区内の韓国人自治区と言っても差し支え無さそうな新宿区・大久保エリア。中華やハラールも混在して無国籍感が漂う煩雑で小汚いメインストリートから離れたところに位置する都立・戸山公園。
エリア担当になって5年経った昨年の夏まで知らなかったのだが、公園一帯は明治時代初期から太平洋戦争中までの間、陸軍の戸山学校として使用されていて、施設内空き地で競馬が開催されていた時期があったのだ。
早稲田大学理工学キャンパス横を通るコズミック通りの歩道にその事を記すモニュメントを見つけて史実を調べるうちに、日本競馬の歴史へと引き込まれた。
明治12年（1879）8月。元・第18代アメリカ大統領ユリシーズ・グラント将軍＝南北戦争の北軍司令官が世界歴訪の途中に夫人を伴って来日。その歓待行事の一環として競馬を開催するため、1周約1300mの馬場が整備され、レース当日には明治天皇をはじめとしてドイツ、イタリア大使夫妻などか来場。
その返礼として翌年にグラント将軍からアメリカ産のモルガントロッター種馬・ホップエークルス号が贈られ、北海道で繁用されて種牡馬になったという。
明治天皇は幼少期から馬術に親しまれ、幕末の開国と共に来日した居留外国人が横浜・根岸に建設した競馬場へも足繁く御行幸された。治外法権のもと公然とギャンブルとして行われていたレースに下賜されたのが天皇賞のルーツになったのだから、明治天皇は競馬の振興に絶大な影響を及ぼしたのは間違いない。
- メインストリート
- コズミック
- ユリシーズ
- グラント
- タリア
- モルガン
- エークルス
