12件のひとこと日記があります。
2021/04/04 18:10
G1勝ち馬血統日記〜大阪杯・レイパパレ〜
今週から春のG1シリーズの勝ち馬の血統を、テシオ理論(ここではドルメロ流を利用させていただきます)を用いて分析し紐解いていく企画をしていこうかなと思います。
ここではコントレイルについて紹介できるかなと思ったのですが、まさかの3着でしたのでまた次の機会になりそうですね笑
まずはレイパパレ、川田騎手おめでとうございます。
無傷の6連勝でG1代冠は素晴らしいですね。このレベルのG1でそれをやってのけるとはとても思いませんでした。今日の馬場は逃げ切りが非常に多く、差し馬の脚が完全に削がれているレースばかりでしたのでそれもまたこの馬には向いたと思います。ただ川田騎手の逃げの上手さとレイパパレの成長が特筆していたと感じました。
前置きが長くなりましたが、血統を紐解いていきましょう。
各父の活性値から優先祖先を導きます。
ディープインパクト:2017 - 2002 = 15 → 活性値 6
クロフネ:2003 - 1998 = 5 → 活性値 4
ウイニングチケット:1998 - 1990 = 8 → 活性値 7
トウショウボーイ:1984 - 1973 = 11 → 活性値 2
優先祖先は本馬の父から最も活性値の高い母系の父で引いて求めます。
ディープインパクト 6 - ウイニングチケット 7 = -1
負の数の場合は母似となり、本馬は母シェルズレイ似となります。
母シェルズレイは460kg前後の馬体で走っており、チューリップ賞とローズSでは2着になっています。
活性値の一番高いウイニングチケットは言わずと知れたダービー馬でしたが馬体は460kg前後とそれほど大きくありません。
本馬の馬体はそれらによってできているものと思われます。
脚質は、もちろん持っているスピードと気性が間違いなく影響していると思いますが、母と同様の逃げ先行。脚質もありますが、上がりはあまり使えるタイプではありません。良馬場で33秒台の決着にはあまりしたくないタイプと思われます。母は準OPで33.9の上がりで差し切っていますが、そのほかの好走したレースではほぼ上がり3位で35〜36秒台。母似であるところはこの辺りに出ていると思われます。
続いて基礎体力を測っていきます。
これは母4代の活性値の合計が指標になります。(偏差値を利用)
シェルズレイ:2017 - 2003 = 14 → 活性値 5
オイスターチケット:2003 - 1998 = 5 → 活性値 4
ナムラピアリス:1998 - 1984 = 14 → 活性値 5
ヤマニサクラ:1984 - 1967 = 17 → 活性値 0
合計:5 + 4 + 5 + 0 = 14(偏差値 43)
最近の強い馬の傾向ですが、この馬も体力は低めのようです。おそらく無理使いしていないのはその辺りの影響でしょう。成長するにつれて基礎体力も少しずつ向上しますが、あまり使い詰めることにはしたくないタイプです。気性もかなり勝っているので、連戦するのは今後もあまり良くないと思います。春はもう一戦使うとすれば宝塚記念でしょうか、もしくは海外?2000m勝ち馬なので出走はしないと思いますが、VMや安田記念が選択肢に上がる場合は気をつけた方が良い馬と思います。
母シェルズレイは毎年必ず種付けを実施しています。ノーザンファームは、ビジネスに重点を置いて生産を行っていると思われますが、2015年の種付けが繁殖シーズンギリギリのタイミングとなり不受胎。さすがに2度付けはしなかったようで8年目にしてようやく空胎となりました。母馬の繁殖能力は少しずつ衰えてしまいます。これを改善するために空胎はとても効果的です。また、月のサイクルの管理もしやすくなります。初回発情にはあたりませんが、本当の発情で種付けを行うことができていると推測されるためスピードの遺伝は空胎も相まってかなり強くできているようです。(私は月のサイクルの計算が未だに理解できていませんが...)
インブリードについてはNDクロスが残っているものの他は問題なし、配合も父系ネアルコ0、母父系ネアルコ、母母父系ネアルコ0、母母母父系はネアルコほぼ0となっているのでとても良い配合となっており、弊害はほぼ少ないものとなっています。
繁殖に上がったとしてもNDクロスに気をつけておけば、基礎体力も引き上げることが可能ですし、良い産駒を出すことができると思います。
あまり纏まってはいませんが、情報をいろいろ出していきました。また本馬の今後の活躍に期待したいですね。
以上で終わります。ご覧いただきありがとうございました。