12件のひとこと日記があります。
2021/04/19 17:04
G1勝ち馬血統日記〜皐月賞・エフフォーリア〜
終わってみれば無敗の戴冠。武史騎手の初G1制覇。とても素晴らしい走りでした。
非常にタフな馬場でしたが、時計は2分と決して悪くない時計が出ました。9Rの2000mより1.5秒早いわけですから、しっかりレベルを見せたと思います。
私自身、この馬はクラシックで善戦するのみに終わると思っていましたが、勢いというのは重要ですね。
ダービーでどうなるか、他の馬にチャンスはあるのかも探っていきます。
本馬の優先祖先
エピファネイア:2018 - 2010 = 8 → 7
ハーツクライ:2009 - 2001 = 8 → 7
Kris:1987 - 1976 = 11 → 2
ノノアルコ:1981 - 1971 = 10 → 1
本馬はエピファネイアの誕生日から39日後の種付けで誕生。
母はハーツクライの誕生日から35日後の種付けで誕生。
定義的にはエピファネイアですが、あまり差がなくどちら優先と言い切るのは難しいのでここでは二頭とも紹介したいと思います。
エピファネイアは誰もが知る菊花賞とジャパンカップの勝ち馬ですね。
シーザリオは母父Sadler's WellsがMax活性で、どの子も母似です。
タフなスタミナを持ち、上がりのかかる競馬があっている馬と思います。
エフフォーリアが父似であるなら、スローペースの瞬発力勝負に持ち込まれてしまうと非常に苦しい競馬になるでしょうが、今年のダービーはタイトルホルダーがいますし、ある程度ペースが流れると思うので33秒前半のキレを求められることはおそらくないでしょう。35秒台になれば皐月賞を見る限り余裕で勝ってしまうと思います。
対してケイティーズハートですが、戦績は完全にダートでした。
ハーツとポリックが同値ですが、これはポリックの方に流れます。兄弟で走った産駒を調べたのですが、大半Katiesかケイティーズファースト似の産駒でみんな芝を走ってました。
芝で一度も走ったことのない馬なので、本質は不明ですが、もしかしたら芝の方が走ったかもわかりませんね。
ダートで勝っているほとんどはそれですが、先行して粘り込む時の脚がしぶといというタイプですので、スピードの持続力は母似であればかなりのものと思います。
とはいえ、父似でも母似でも持続力勝負のタイプなので本当に判別が付きづらいですね。馬格もあまり比較できないです。
長くなりましたが、基礎体力を見ていきましょう。
エフフォーリア:2018 - 2009 = 9 → 8
ケイティーズハート:2009 - 1987 = 22 → 5
Katies:1987 - 1981 = 6 → 5
Mortefontaine:1981 - 1969 = 12 → 3
8 + 5 + 5 + 3 = 21(偏差値65)
また珍しく非常にタフなタイプですね。
今回前哨戦に使ったのは共同通信杯でしたので、間隔的にもダービーは全く問題にしないと思います。
春のクラシックはそもそも基礎体力の高い馬に非常に有利に働きますし、歴代のダービー馬の大半は50後半以上の物を持っています。その面では良いのですが、問題は皐月賞で仕上がりすぎてしまっていたことです。反動は出ないと思いますが、皐月のあれが全力だとすれば上積みには期待できないですし、優先出走権を取りにきた掲示板入りの馬にも展開次第でいくらでもチャンスがあると思います。
スピードの遺伝については、優先祖先について書きすぎてしまったので今回は端折りたいと思います。
最後にインブリードについてですが、エピファネイアという種牡馬はとても優秀な血統です。スペシャルウィークがサンデーサイレンスの0活性であるため、母系にサンデーサイレンスを持っていてもインブリードは生じません。
また、母系のノノアルコがNearcticの0活性産駒であることからそのインブリードも生じず、Northern Dancerのインブリードだけが少し濃いめに残っています。
ほぼ完璧で綺麗な配合になっていて、弊害などはないでしょう。
ご覧いただきありがとうございました。
菊花賞などでも十分走れる馬だと思います。皐月での着差3馬身は3冠馬級らしいですし、楽しみが広がりますね。
無敗をどこまで継続できるか、武史騎手にはプレッシャーかもしれませんが競馬界を盛り上げていって欲しいです。