村田諒太よ、溢れる勇気と感動をありがとう

ボクシングWBA世界ミドル級タイトルマッチ、ロブ・ブラントに敵地ラスベガスで奪われたベルトを村田諒太が地元の大阪で取り戻したラスベガスでの試合は手数も有効打もブラントに圧倒され完敗の判定負け、ボクシング世界戦のダイレクトリマッチでベルトを取り返すのは至難の技で過去にオスカー・アルバラードと柳済斗の二人にリベンジした輪島功一と徳山昌守の二人だけで多くの名だたるチャンピオンが返り討ちにあっていた。村田諒太も戦前の予想ではベルト奪回は厳しいとの見方が多かった。しかし、そんな予想を村田は見事に覆してくれた。1ラウンドから積極的に打ち合いボディを中心に有効打を重ねた村田は2ラウンドに一気に勝負に出た。強いパンチを的確に当て最初のダウンを奪った村田は獲物を仕留めるようにチャンピオンのブラントに襲いかかり雨あられの如くパンチを浴びせる。凄まじいラッシュを浴び戦意喪失状態に陥ったブラントを見てレフェリーが村田とブラントの間に割って入りTKOを告げる何という男だろう、不屈の闘志で逆境を乗り越えた村田はプロボクシングの歴史に記録を残しファンの心に記憶を残した。まだ激闘の興奮が醒めやらない今のボクシング界はモンスター井上尚弥が主役だが村田諒太も再び主役の座に踊り出た。もう一人の無敗の三階級チャンピオンの田中恒成を含めた三人でボクシング界を引っ張っていく姿をずっとずっと見ていたい。改めて言いたい、命を賭けて戦う男はカッコいいと