「原ジャイアンツ優勝への軌跡と奇跡」激闘編

パパン、パンパンパンカープとの二度目のカードとなる二連戦の初戦に快勝して迎えた4月17日の二戦目も8回裏に丸のツーランで対カープ4連勝を目の前まで手繰り寄せた原ジャイアンツは、それまで順調にセーブをあげていたクックが大誤算で菊池に同点タイムリーを浴び、さらに石原に勝ち越しタイムリーを打たれ痛い星を落としたのであります。それまで絶不調で大きな借金を抱え、あえいでいたカープを生き返らせ、後の大連勝によるV字回復の元となった試合として巨人ファンの脳裏に深く刻みつけられることとなったのである。しかし阪神に対しては滅法強く東京ドームに続き甲子園でも阪神を三タテして開幕からの対阪神戦6連勝を飾ったのでありました。特に三戦目はベンツ君、中川、クックの完封リレーとなり前日のヤングマン、クックのリレーに続く完封リレーとなり心配された先発陣とクローザーのクックに明るい光が射しはじめたことで巨人ファンはホッと胸を撫で下ろしたのであります。今季は絶好調の山口俊が先発した4月23日のヤクルト戦では山口が6回1安打、無失点と好投して4勝目をあげ、繋いだ宮國との完封リレーを完成させた。またこの試合で元鳶職の苦労人 増田がプロ初安打、初タイムリーを打ち新しい力の台頭に巨人ファンは胸踊らせたのでありました。迎えた5月1日の中日戦は坂本が令和初のアーチをかけ守っては菅野が1失点完投で4勝目をあげ今季も大活躍する予感を感じさせた。後の紆余曲折など思いも寄らぬ好投で令和の初戦に完勝したのである。苦手意識を払拭したはずのカープ戦だったがゴールデンウィーク中にマツダスタジアムで戦った三連戦は初戦、二戦目と連敗して、迎えた三連目も8回まで1点リードされ敗色濃厚、9回の土壇場で坂本が起死回生のタイムリーで追いつき延長に突入。巨人は7人のピッチャーで必死に守り引き分けに持ち込んだ一戦でありました。この試合、少ないチャンスに二度の同点打を放った坂本はバットで存在感を示しキャプテンとして、その後ろ姿で懸命にチームを引っ張ったのであります。その坂本が5月12日のヤクルト戦で開幕から36試合連続出塁のセ・リーグ新記録を達成してキャリアハイのシーズンとなることを予感させた。そしてキャプテンはその後も大活躍を続けその予感が現実のものとなったのであります。東京ドームでのカープ戦は、またしても初戦から二連敗と完全な鯉アレルギーを再発させ苦しむ巨人は迎えた5月26日の三戦目に初回の岡本のスリーランで有利に試合を進めたが7回に長野に同点タイムリーを浴び巨人ファンはいたたまれない気持ちになったのであります。それを打ち消したのが重信の浅目の外野フライを犠牲フライにして決勝点をもぎ取った韋駄天 和真の神走塁でありました。ヒーローインタビューで「重信さんが楽に帰られる大きなフライを打ってくれたので」と茶目っ気タップリに答える岡本にファンは大爆笑したのは言うまでもありません。パパン、パンパンパンそれでは丁度時間となりましたこの続きは死闘編でお会いしましょう。みんなご飯食べたか？歯 磨いたか？宿題やったか？では暫しの間、さようなら