巌流島の決闘 阿部一二三Ｖｓ丸山城志郎

まさに死闘という言葉が相応しい24分の戦いだった。ほんの少しの差で阿部一二三が勝ち東京オリンピックの出場権を手に入れた。インタビューで号泣する勝者の阿部一二三、対して悔しさを押し殺し淡々と答える丸山城志郎…二人が共通して語ったのは自分を支えてくれた人たちへの感謝と最大のライバルへのそれぞれの思い。お互いにライバルの存在があったから精神的にも肉体的にも強くなり、ここまで来ることができたと。どちらも本心から出た言葉だったのだろう…その言葉は、これまでの二人の戦いを見続けてきた者の心に響いた。来年のオリンピックにかけるアスリートの思いは山よりも高く海よりも深いことを再認識させてくれた。必ず東京オリンピックは開催される。阿部よ、丸山の思いも背負って金メダルを取ってくれ