POGとキタサンブラック

8/28（土）、新潟でPOGで選んだ牝馬ソネットフレーズが新馬戦を勝ち上がってくれた。

父エピファネイア×母ボージェスト(母父キンカメ)。今年のラジニケ賞で1番人気やったボーデンの半妹。
ちょっとスタートで出遅れるも、二の脚を使って外目の2番手へ。前に壁がない状態でも折り合って、我慢しながら直線はグングン伸びて3馬身半差の勝利やった。
これなら距離が伸びても大丈夫そうでホンマに楽しみな勝ち方をしてくれた。

これでPOGは8頭目。
牝馬はベルクレスタ、マジカルキュートとソネットフレーズ。今は牝馬もめちゃくちゃ強いから関係ないかもしれんけど、ダービー馬を狙うならあと2頭はできるだけ牡馬で選びたい。

その牡馬はレッドベルアーム、グーデンドラークが勝ち上がってるが、悲しいことにローマンネイチャーが屈腱炎で長期休養に。こればかりは仕方がないし、ただ無事に元気になることを祈りたい。ガンバレ！



そして今日、もう1頭新潟で勝ち上がったのがイクイノックス。
3番手の内で折り合って、直線手応え良く進出してノーステッキで6馬身差の圧勝やった。強かった。

父キタサンブラック×母シャトーブランシュ(母父キングヘイロー)。今年のラジニケ賞で勝ったヴァイスメテオールの半弟。ラジニケ賞で勝った馬と負けた馬の兄弟が同日鮮烈デビューとかすごい奇跡！

と、まあそれはそうと、言いたいのは種牡馬キタサンブラックについて。


僕はイクイノックスはPOGには選んでいない。枠があと2頭で、目星をつけてる馬もいてイクイノックスのことは全然知らんかった。

キタサンブラックは僕の中では最強馬で1番好きな馬。
彼の2戦目で走りと馬体に一目惚れした。この馬絶対強い！と思ってダービーでも1着固定で買った。
彼はサブちゃんの馬でイロモノ扱いもされてたと思うし、母父バクシンオーで長距離はムリと思われてた。菊花賞も負けても良いと思いながらキタサンブラックから馬券買ったら見事勝利してくれた。もちろんこの時の北村宏司の神騎乗は忘れもしないが、それでも血統の常識を覆してくれた。

それからは言うまでもなく、古馬でも王道路線を休まず走り続けて素晴らしい活躍をしてくれた。
レースを支配して、先頭でペースを上げ、直線は他馬を迎え撃ってことごとく沈めてきた彼は本当に最強の横綱のようやった。色んな常識を覆して常に周囲を驚かせてくれた。


そんな彼が2017年に引退して種牡馬になったけど、キタサンブラックの強さが引き継がれるかは正直疑ってしまった。
彼は中長距離で強かったけど、血統的には突然変異と思ってた。坂路調教を3本もこなし、スパルタ調教で心肺機能を鍛えてきた。もちろんこれに応えるだけの強さは持ってたんやろうけど、これは外的要因。遺伝的にどうかと思ってた。


今年彼の仔がデビューして、ウンやコナブラックが勝って、ほんで今日イクイノックスが強烈な勝ち方をした。


現役やった時は血統やら何やらの雑音に「みんなこの馬のどこ見てんねんアホか！」と思ってたくらいやのに、イクイノックスを見て俺はなんとダサいことを考えてたのかと！
もちろんキタサンブラック自身も産駒も応援はしてたけど、改めてキタサンブラックという馬に驚かされた。なんと優秀な馬なんだ彼は。。




ということで自分の情けなさを嘆きながら、やっぱりキタサンブラックは偉大やなと思った。とりあえず、せめて1頭はキタサン産駒をと思ってPOG指名したメトセラはがんばってくれ！笑

キタサンブラックの血が栄えてほしいと思うと共に、長生きしてくれることを願う。