2021年香港国際競走

香港ヴァーズ。
マジックマン・モレイラがスローの最後方からグローリーヴェイズを勝利に導いた。1000m通過が63秒ほど。直線向いて馬群が固まる。ステイフーリッシュをコロネーションCの勝ち馬パイルドライヴァーが交わす。
その外から粘るパイルドライヴァーを一気に差した。やっぱグローリーは坂の無いコースが向いてる。

香港マイル。
ダノンキングリーが後方から。サリオスがハナ。ヴァンドギャルドは先団の内、インディチャンプは後方外目。
600m36秒ほどでここも落ち着いた流れ。中団で香港のマイル王ゴールデンシックスティがジッと脚を溜める。
直線は内から上手く回ったダノンキングリーが最内で頑張る。逃げるサリオスが粘るが、ゴールデンシックスティがあっさり交わして2馬身差の快勝。恐れ入りました。

香港カップ。
外のヒシイグアスが後方。引退レースのラヴズオンリーユーが前目。レイパパレが中団、スミヨンこれは驚いた。内目でも頭上がらず我慢させる。さすが世界のトップジョッキー。
レースは直線、ムーアのボリショイバレエを飲み込んでロシアンエンペラーが早め抜け出す。ラヴズオンリーユーが真ん中から抜けた追いかける。外からヒシイグアスが猛追。ドバイオナーも追うが最後は日本馬2頭の一騎討ち。わずかにラヴズオンリーユーが有終の美を飾った。

そして香港スプリント。
香港馬数頭が出る。ダノンスマッシュがゲートを出て中団外目。レシステンシアは逆に行けず中団内目。ピクシーナイト福永が後方。

600m通過34秒くらいの4角で事故が起きた。
香港アメージングスターが前から崩れて落馬。レシステンシアは内で難を逃れたが、アメージングスターの直後にいた香港馬が2頭落馬。ダノンスマッシュが奇跡的に回避できたが、後ろのピクシーナイトが落馬した馬に躓いて転倒、福永が思いっ切り叩きつけられながら落馬した。
結果はスカイフィールドが1着。レシステンシアは2着やった。

しかし何より多重事故。アメージングスターとナブーアタックは予後不良となってしまった。
福永騎手は意識はあるとの報道。ピクシーナイトは奇跡的に異常なしとのこと。不幸中の幸い。

香港馬の結果は非常に残念だが、これからの日本のスプリント界の主役になるであろうピクシーナイトが大事に至らなかったことは良かった。福永騎手はじめ他の騎手も命に別状が無さそうで良かった。


ラヴズオンリーユーの有終の美、スミヨンの折り合いの技術、モレイラの神騎乗など特筆したいこともあるが、まずは何より安全にレースが終わることが第一。
アメージングスターの落馬自体はどうしようもないし、馬群が密集する最終コーナーで起きて防ぎようもない。誰が悪いでもわけでもない。改めて騎手というのは危険と隣合わせということを思い知った。


今日本人で1番上手いであろう福永騎手、脂も乗って騎手として良い状態にあるはず。福永先生の早期復帰を願う。