阪神４番物語　３（ファイナル）

そして！月曜日！俺は、ランニングホームランボールを持って虎雄君がいる病室に向かった！
しかし！病室には虎雄君やママの姿はなく綺麗にベットは片付けられていた！！
病室を出た時、やつれた虎雄君のママが現れた！！
ママ「ああ！○○さん！！金曜日に虎雄ちゃんの為に約束通りにランニングホームラン打ってくれて本当にありがとうございました！！」
○○「いえ！虎雄君との約束がなかったら三振して負けてました！！ところで、虎雄君は？」
ママ「・・・・・・・・・・虎雄ちゃんは、木曜日に急変して天国に旅立ちました。」
○○「・・・！！そんな！！！」
ママ「・・・主治医から今週が最期になるだろうと宣告されてました。もちろん、虎雄ちゃんには一切伝えませんでした。虎雄ちゃんが○くなる数時間前に虎雄ちゃんが折り鶴を折って○○さんに渡したいと言ってましたので・・（涙）」
俺はママさんから折り鶴を受け取って眺めた！
折り鶴の翼に「○○選手！空から応援するから頑張って！！」と小さな平仮名で書かれていた！
ママ「・・・虎雄ちゃんは、自分がもう○くなる事をわかっていた様でした！！だから、天国に行く前に大好きな○○さんのホームランをもう一度見たかったと思います！！でも、見る事もなく天国に旅立って行きました！！本当に母として悲しくて！！！（大号泣！）」
○○「・・・・・いえ！虎雄君は確かに俺のランニングホームランを見てくれてました！！このボールを差し上げますので、虎雄君の仏壇に捧げて下さい！！虎雄君の為にも必ず阪神を日本一にさせてみせます！！」
ママ「・・ありがとうございます・・・・・」
そして、俺はこの年ホームラン５０本打ってホームラン王になり、セリーグ優勝後にCSファイナルで読売を倒し、日本シリーズでオリックスを倒して３〇年振りの日本一を勝ち取った！！俺のロッカーには今でも虎雄君が折った折り鶴が大切に眠っている！
完
※この作品を１９８６年以降阪神の日本一を見る事なく命の大樹の一部となった全ての阪神ファンに捧げます！
阪神も好きな巨人ファン、ドラキングより・・