金鯱賞　対抗

この馬には不安要素があります。
馬券内はデアリングタクト固いと思いますが、グローリーヴェイズに逆転の余地があると思ってあえて逆らってみました。


○デアリングタクト　1番人気
競馬に100%はありませんが、この馬が馬券外に飛ぶ可能性は限りなく低いです。
特に3月開催に変わった過去4年では1番人気は一度も飛んでいません。
・1番人気　3-0-1-0 複勝率100%
ちなみに単勝1倍台の1番人気に限定すると…
・1倍台　2-0-0-0 勝率100%
人気を背負った馬はすべて勝ってます。
そして何よりこのレースは中団からの差し馬が過去9年で6勝しています。
・中団　6-3-7-27 複勝率37.2%
今回サトノフラッグとサンレイポケットがいるので、ゲートを普通に出れば7番手くらいで追走出来ると思います。
後は直線で上手く外に出せれば、速い上がりを使って伸びてくれます。
・上がり1位　3-1-1-6 複勝率45.5%
キャリア6戦すべて上がり2位以内の馬です。ここでも最速はこの子でしょう。
中京競馬場は初めてですが、実は血統的には非常に推せます。
※エピファネイア産駒
・中京競馬場　15-18-8-76 複勝率35%
・中京芝2000m　4-4-4-17 複勝率41.3%
全競馬場で中京が最も複勝率が高いですし、特に中距離では非常に強いです。
馬場もこの馬には合うと思います。
・稍重　17-22-26-108 複勝率37.6%
エピファネイア産駒は稍重の時が最も好走しています。週末の雨の影響が残っていれば、むしろ好都合かもしれません。
事実、オークスでは1頭だけ重馬場で後方から追い込んで来ましたからね。
今回調教が抜群に良いですが、4歳になって成長している可能性があります。
・4歳馬　3-3-0-14 複勝率30%
・4歳馬で1番人気　3-0-0-0 勝率100%
他の有力馬が6歳以上ですし、ライバルになりそうな馬もいないでしょう。
鞍上も去年一年間で覚醒した松山騎手です。
・中京芝2000m 7-3-2-15 複勝率44.4%
去年一年間だけの成績ですが、7勝は全騎手の中でトップです。
ここは小頭数ですし、出遅れてしまった場合でも馬券内は固いと思います。


不安要素は左回りです。
この馬には唯一の欠点があります。
実はこの馬は左回りだと直線スムーズに走れません。オークスとジャパンカップでは両方のレースで4コーナーを曲がった直後に必ず外側に膨らんで加速に手間取っていました。
つまり、この馬は右利きでスムーズに手前を変えられません。
※手前を変える　コーナーで利き足を入れ替えて直線スムーズに走れるようにする。
このロスが必ず生まれるので、オークスでは0.1秒差のギリギリの勝利。ジャパンカップでもギリギリ追い込んで来ての3着でした。
どちらも東京で直線が525mあったから差し切れましたが、直線が短い中京では果たして頭まで来れるのか…。
※以下が調教師のコメントです。
「京都記念も考えましたが、厳寒期にピッチを上げないといけなくなる。前走もたれたので、左回りで真っすぐ走れるか見たいと思います」
つまり、陣営もここは左回りの試金石として金鯱賞への出走を決めたようです。
今回1枠に入ったのも大きなマイナスです。
※JRAから下記の発表がされています。
「3コーナーから4コーナーの内柵沿いに傷みが残っています」
つまり、この傷んだコーナーの最内側を走らされることになります。
さらに、中京競馬場はコーナーの角度が非常にきつく、手前を変えるのに苦労するこの馬では、外に大きくよれてしまう可能性が高いと思いますし、馬群から外に持ち出そうにも最内枠だと進路を見つけるのが難しいです。
実際、オークスやジャパンカップの両方とも内枠で進路を見つけるのに苦労しています。
とは言え、騎手が上手く捌ければ能力だけですべて差し切ってしまうことが可能だと思います。
しかし、1着を疑うならこのタイミングだと思います。