金鯱賞　回顧

3連単は最下位人気のギベオンが1着に来てチャラに…。
ギベオンは勝つにはこれしか無いという競馬をしました。

※データ分析の結果
事前に配信したデータの結果です。

・7番人気以降　0-5-2-57 複勝率10.9%
→ 7番人気以降　1-5-2-60 複勝率11.7%
7番人気以降から1着馬が出るとは思えませんでしたね。とは言え、過去9年でも穴馬がそこそこ馬券になっていました。

・OPクラス　0-0-2-3 複勝率40%
→ OPクラス　1-0-3-3 複勝率57%
3月開催になってから、このレースは本当に下クラスから来た馬が好走していますね。
来年以降も軽視は危険だと思います。
ちなみに馬券になった4頭はすべて白富士ステークスからです。これは覚えておくと良いと思います。

・過去4年　逃げ　0-2-1-1 複勝率75%
→今年含む　逃げ　1-2-1-1 複勝率80%
逃げ馬から初めて勝ち馬が出ました。来年も逃げる馬を探すレースになりそうです。

・同距離　2-4-5-32 複勝率25.6%
→同距離　3-4-6-34 複勝率27.6%
このレースは長距離から来た馬が勝率は高いですが、同距離が複勝率も最も良いので、同距離は買いなんだと思います。

最下位人気が勝つなど今年は特に荒れた印象ですが、意外にも過去データとの差は少なかったです。
それでは個別に回顧していきます。


◎グローリーヴェイズ　4着
私はこの馬が逃げ馬を捕まえて、早めに先頭に立つだろうと思っていました。
・過去4年　逃げ　0-2-1-1 複勝率75%
確かに逃げ馬は好走していますが、1着に来たことはありません。必ず捕まっています。
グローリーヴェイズが捕まえるか、デアリングタクトが捕まえるか、その違いだろうなと予想していましたね。
結果はどちらも違いましたが…。
日曜日晴れ予報でしたし、開幕週だし馬場がもう少し良い状態になるだろうと思ってましたが、重馬場で少し走り辛そうでしたね。
ただし、私はこの馬は渋った馬場がそこまで苦手だとは思ってません。
宝塚記念で17着になってしまったのは、香港輸送→ドバイ輸送→ドバイ中止というローテの影響が大きいです。
今回も馬場が悪い所を通っているのに、普通に伸びて来ました。稍重くらいまで回復していればもっと伸びたと思います。
道中挟まれる不利もありましたし、位置取りがもう少し良ければ1着はあったでしょう。
予想通りデアリングタクトがもたついていたので1着に来て欲しかったですね。


○デアリングタクト　2着
この馬が負けるならここだと思ってました。
不安要素でも書きましたが、この馬は左回りだと必ず外側によれます。
確かに直線入り口ではポタジェがいたので、それを外に交わした影響とあると思いますが、それでも直線でフラついていました。
手前を変えるので多少のロスは仕方ないですが、特にこの馬は苦手みたいです。
実際、手前を変えた瞬間に凄まじい伸び方をしましたね。加速がスムーズでしたら間違いなく勝ってましたが、今後も左回りだと常に不安があります。
※詳しくは金鯱賞の予想で書いておりますので、読んで頂くと分かりやすいと思います。
次は香港ですが、右回り芝2000mで条件面は好転します。
2戦続けて中団で競馬をできてますし、去年と比べると成長したと思います。
この馬は馬場不問なので、香港の洋芝はこなせると思いますし、海外輸送をこなせるか鍵になりそうです。
香港最強馬ゴールデンシックスティはここに出てくるんでしょうか。出てくればこの対決は必見だと思います。


ギベオンについて
・過去9年　逃げ　0-2-1-6 複勝率33.3%
・過去4年　逃げ　0-2-1-1 複勝率75%
これはもう上記の通りです。
これはデータ分析の記事で解説しましたが、このレースは3月の中京開幕週に開催が変わってから、逃げ馬が無双しています。
今年の京都牝馬ステークスのイベリスも阪神開幕週で見事に逃げきっていますし、どの競馬場でも開幕週は前有利ですね。
ただし、この馬が逃げるとは思ってなかったです。
キセキが逃げるか、キセキが出遅れた場合はジナンボーが逃げると予想していました。
ギベオンが逃げたのは陣営の作戦勝ちでしたね。思えば前走は先行してポタジェ相手に0.4秒差と健闘していましたし、確かに逃げる可能性はありました。
それでも1着に来るのは完全に想定外でした。
ちなみに西村騎手は重賞初制覇です。
今年は東京新聞杯でも菅原騎手が重賞初制覇をしていましたし、とにかく若手騎手の活躍が目立ちますね。
コロナで短期免許の外人騎手がいないことが影響しているのでしょうが、若手騎手の活躍は日本競馬の将来を思えば嬉しい限りです。