阪神大賞典　回顧

◎アリストテレス　7着
この馬の敗因は、道中かかってしまったことです。スタートしてから首をあげて走っていましたし、最後の直接でも首を振って走るのを嫌がっているように見えました。
前走では不良馬場で最後は苦しくなってましたし、速い上がりを使えていなかったので、雨で重くなった馬場は苦手なんでしょう。
ちなみにエピファネイア産駒は稍重で成績が良いですが、重馬場以上になると成績を落とします。
長距離戦はスタミナも大事ですが、どれだけ折り合いがつくかが重要です。
折り合いを欠いてしまえば、どんな名馬でも凡走します。
天皇賞春ですが、良馬場であれば見限れないと思いますが、2走続けて荒れた馬場を走りましたし、疲労が蓄積していると思います。
次も人気を集めるようであれば、疑ってみた方が良いと思います。

△タイセイトレイル　8着
この馬は先行しないと厳しいです。そして、今回先行できませんでした。
重馬場まで行くとダメなんでしょうね。
もともと成績が良かった6番人気だったので抑えましたが、来なくても仕方ないですね。


※馬券内の馬について
・ディープボンド　1着
この馬は本当に操縦性が高いです。
特に印象的だったのが、逃げたツーエムアロンソが3コーナーで加速した際に、2.3番手の馬はそのまま付いていって位置取りを上げましたが、この馬は中団の先頭に残って淡々と走っていました。
ここまで同じペースで道中ずっと走れる馬もなかなかいないです。
その結果、消耗しなかったので4コーナーで位置を上げて、直線で伸びてましたね。
仕掛け所での反応も見事ですし、馬が賢いと思います。
体重も増えていましたが、阪神の急坂を苦にしなかったですし、上がり2位の末脚を使えています。4歳になってパワーも付いて来たのかもしれません。
次走も期待できると思いますが、高速馬場になった場合はどうでしょう。この馬はそこまで速い上がりが使えないです。
ただし、今年の天皇賞春は阪神開催です。私は消耗戦になる可能性を考慮して、期待しても良いと思ってます。

・ユーキャンスマイル　2着
近2走は凡走していましたが、今回は上がり最速でしたし、良かった頃の競馬ができたと思います。
この馬はとにかく後方で脚を溜めて届くかどうかです。今回も脚を溜めて捲って前に進出して伸びてきました。
阪神が得意なんでしょうね。そういう意味では天皇賞春でも期待したくなりますが、今回は時計のかかる馬場でした。
去年から速い上がりが使えなくなっているので、キンカメ産駒らしく衰えが出てきているのかもしれません。この馬も良馬場になった時に良かった頃の競馬ができるかどうか…

・ナムラドノヴァン　3着
4戦連続して上がり3位以内の末脚を使えていた馬ですが、このレースは上がりが速い馬がとにかく好走しています。
・上がり5位以内　10-9-9-23 複勝率54.9%
そう考えると、ここでの好走も必然だったのかもしれませんね。
ただし、この馬に関しては重馬場適正が無いと思ってました。馬場が渋った際に速い上がりが使えてませんでしたからね。
久々に斤量56キロを背負いましたし、ここではキレ負けするかもと思ってましたが、好走しましたね。
前走G3で4着でした。これはもう、フロックでも何でも無かったということです。
天皇賞春ではどうでしょう。今回ユーキャンスマイルに付いて行って捲る展開がハマった感もあります。
今後も長距離レースでG3くらいであれば全然買えると思います。