高松宮記念　データ分析

2021年最初の芝のG1レースですが、色々と面白いデータを見つけました。
例年中京競馬場で行われるレースでしたが、2011年のみ阪神競馬場で開催されました。
そのため、2010年と2012年〜2020年までを合わせて過去10年のデータとして分析を行いますので、その点をご注意下さい。

人気別では3番人気までが拮抗しています。
・1番人気　3-0-3-4 複勝率60%
・2番人気　2-4-0-4 複勝率60%
・3番人気　2-2-3-3 複勝率70%
馬券内30頭中19頭を占めています。
ただし、10番人気以下からも4頭馬券になっていますし、荒れる事もあり得ます。

前走人気に支持された馬が強いです。
前走1番人気　4-6-3-18 複勝率41.9%
前走2番人気　3-1-3-14 複勝率33.3%
馬券の6割以上はここからです。

前走連対(1.2着)した馬も好相性です。
・前走1着　4-4-3-23 複勝率32.4%
・前走2着　2-2-2-16 複勝率27.3%
特に前走勝った馬には要注目ですね。

※実はこのレースには法則があります。下記のどちらかを満たす馬が必ず優勝してます。
・前走1.2番人気
・前走1.2着
勝ち馬はここから探しましょう。

枠は1枠を除く内枠が有利です。
・2枠〜4枠　6-5-5-44 複勝率26.6%
馬券内30頭中16頭がここからです。
他には1枠が悪くて、8枠が良いです。
・1枠　0-0-1-19 複勝率5%
・8枠　1-3-2-24 複勝率20%
1枠は内に閉じ込められます。1枠から馬券になったのはロードカナロアだけです。

※直近5年に限定すると内枠が驚異的です。
・2枠〜4枠　3-5-5-17 複勝率43.3%
過去5年の馬券内15頭中13頭占めています。ちなみに他の枠から馬券になった2頭はG1連対馬でした。
・2018年　5枠ファインニードル
　史上5頭目の同一年の春秋スプリント2冠馬
・2020年　8枠モズスーパーフレア
　スプリンターズステークス2着
上記2頭を除くと、2枠〜4枠の馬で決まっています。特に4枠は5年連続で馬券に絡んでいるので、要注意だと思います。

これは脚質を見るとわかります。
逃げ　1-0-1-8 複勝率20%
先行　5-4-3-28 複勝率30%
中団　4-5-6-64 複勝率19%
後方　0-1-0-49 複勝率2%
スプリント戦なので最初から飛ばして前にいる馬が止まりません。なので内枠の方が先行しやすいですし、ロスが少なく競馬ができるので有利なのでしょう。
後方から届いたのは、グランアレグリアただ1頭だけです。化け物ですね。

※実は4角の順位で見ると、過去10年では4角6番手以内の馬がすべて勝ってます。
つまり、4角で7番手以降にいる馬はデータ上では勝ちが無くなります。
グランアレグリアも2着まででした。

上がり順位を見ても分かります。
・上がり5位以内　6-5-5-39 複勝率29%
・上がり6位以降　4-5-5-110 複勝率11.3%
上がりが速い馬も強いのですが、なかなか前まで届いてないのが分かります。
スプリント戦なので、とにかく先行してから粘って馬券内という馬も多いです。

年齢は6歳までです。
・4歳　3-1-4-32 複勝率20%
・5歳　5-2-4-33 複勝率25%
・6歳　0-7-2-34 複勝率20.9%
・7歳〜　2-0-0-50 複勝率3.8%
6歳馬に勝ち馬がいないのは気になりますが、2着に7回来てますし気にしなくて良いと思います。
7歳以上で馬券になったのは2頭だけです。
・エアロヴェロシティ
　スプリントG1を5勝した香港最強馬。
・キンサシャノキセキ
　当時国内最強のスプリンターで連覇した。
上記に共通するのは既にG1馬だったこと。
今年の7歳以上は厳しいと思います。


まとめると…
・3番人気以内
・前走1.2番人気
・前走1.2着
・2枠〜4枠
・先行馬(4角で6番手以内)
・上がりは関係なし
・4歳〜6歳
上記に該当する馬を軸馬に推奨します。


※好走データ最多該当馬は…
レシステンシアです。
このレースは4角で6番手以内にいないと厳しいです。この馬はキャリアすべて3番手以内で先行しています。
重馬場にも対応した経験もあるので、週末の雨も気になりません。
実はこのレースは馬格がある馬が有利です。
過去10年で馬体重480キロ以上の馬が10勝しています。
前走では馬体重500キロを超えて雄大な馬体に成長。栗東坂路で過去最速の時計を出しており、レースでも1番人気で1着でした。
ここでも好走は必須かと思います。