大阪杯　回顧

☆レイパパレ　1着
私は事前の予想でこう言っています。
「3強よりも前で競馬をすることができます。雨の逃げ馬は強いです。雨で後続の脚が鈍れば…1着まであるかもしれません。」
まさに、その通りになりました。
今回前半からかなり飛ばして、最後の直線でも上がり最速です。これを雨の中でやられたら、後続はたまりません。
母父クロフネです。そういった馬場が得意なんだと思いますが、豊富なスタミナと二の脚は特筆に値すると思います。
ただし、重馬場でモズベッロが2着に来るようなレースでしたし、何よりも楽逃げできたのが勝因の一つです。
フロックを疑っても良いと思っています。
次走ヴィクトリアマイルでレシステンシア、スマイルカナなど同型がいますし、マークもキツくなります。
前走かかり気味でしたし、今回さらに逃げたので控える競馬ができなくなる可能性もあります。
それでも、倒した相手は3冠馬です。
競馬は前にいて速い上がりが使える馬が一番強いです。期待したいと思います。

ちなみに川田騎手はG1連勝です。そして早くも重賞7勝です(※交流重賞も負けなしです)。
今年の川田騎手は絶好調なのを覚えておくと良いと思います。


無印　モズベッロ　2着
買っていませんでした。
しかし、午後から雨がどしゃ降りになって、6番人気まで上がりましたね。
前提としてこの馬はそこまで脚が速くない馬です。ここまで好走できたのは、他がこの馬よりも速く走れなかったからです。
この馬は上がり最速ですが、36.8秒です。
重馬場に加えて、レイパパレが前半から飛ばしました。3強はすべて前で競り合って消耗しました。
雨でもスローで流れていたら、後方待機していたら、馬券内は無かったかもしれません。
コントレイルの後ろから上手く捲って行った池添騎手の手腕も見事でしたし、高い持久力も見せてくれました。
天皇賞春では無く、距離短縮で大阪杯に出走してきた陣営の判断も良かったです。
ちなみに、怪我明けの有馬記念から徐々に状態を上げて、調教では坂路52秒台を出していました。この馬にしては好時計です。
実は絶好調でした。


◎コントレイル　3着
不安要素が的中してしまいました。
私は事前予想で「雨でノメってしまう可能性があります。」と書きました。
向正面では本当にそうなっていました。
多少の道悪はこなしますし、持久力はある馬です。雨の道悪がダメなんでしょうね。
他にも馬体重＋16キロで出走して来ました。ですが、調教では高速時計をバンバン出していました。もしかしたら、筋肉が付きすぎてマイラー寄りの体格になってしまったのではと危惧しています。
クラシックで活躍して、古馬でも活躍できたディープ産駒はほとんどいません。
私が気になったのが、今回スタートから流れに乗れずに中団からの競馬になってしまったことです。
福永騎手は「長い距離を使ってきたから」と言っていますが、前走のジャパンカップでも先行できませんでした。
もしかしたら古馬になって先行できなくなってしまったのかもしれません。
早熟説もありますが…どうでしょうか。
とは言え、今回は雨の重馬場のハイペースで3角手前から早めに位置を押し上げて、外々を回るかなり厳しい競馬でした。
次の菊花賞で真価が問われると思います。


○グランアレグリア　4着
知ってる人は知ってますが、藤沢厩舎の馬は、重馬場以上では成績を落とします。
・重馬場以上　0-1-2-37 複勝率7.5%
これは東西の坂路調教の差だと思ってます。
ただし、この馬は2着もありますし、雨の日の調教でも高速時計を出しています。
重馬場に適正が無いわけではないです。
今回外枠から先行したのが、結果的には良くなかったと思ってます。
しかし、そのおかげで2000mに対応できる事が証明できたのではないでしょうか。
天皇賞秋に出て欲しいですね。オールスターが揃うんじゃないでしょうか。


▲サリオス　5着
不安要素が当たってしまいました。
あの枠だと仕方ないです。
道中はずっと外から被せられて、内の馬場が悪い所を走っていました。
そして、直線でも1頭だけ荒れた最内を選んで走りました。今回のレースで最も苦しかった馬じゃないでしょうか。
この馬は長く良い脚を使うタイプです。外枠だったら好勝負できたと思います。
正直言うと、素人目ですが直線では外に出すこともできそうでしたが、あえて最内を選択したように見えました。
おそらく直前のレースまで内が伸びていたので最内を選んだのでしょう。
どんどん人気が落ちそうですが、サラキアの弟です。見限れないと思います。