オークス　回顧

△ユーバーレーベン　1着
本当にゴールドシップみたいですよね。
後方から捲って来て、ロングスパートかけてそのままバテずにゴールです。
ちなみに、このレースは上がり5位以内の馬の勝率が高いです。
・5位以内　10-8-6-29　複勝率45.2%
ただし、正直言うと東京得意じゃないと思います。例年とは違ったスタミナ決着になったのが勝因でしょう。
いつもの府中でヨーイドンの瞬発戦だと分が悪いのはお父さんと同じでしょうね。
前が止まらない展開を差し切るまでの脚も無いでしょう。
この馬が優れているのは、スピードの持続力ですね。これを活かせるレース…
そうです。菊花賞です。
今年は阪神開催です。3角〜4角を捲ってからのロングスパートが決まるコースですよ。
秋華賞も阪神ですが、こちらはとにかくインを突いた馬が好走する前有利のコースです。
どちらの方がこの馬向きかは一目瞭然ですよね。
もちろん、先行できるようになれば話は変わりますが…
菊花賞行って欲しいなぁと思ってます。



○アカイトリノムスメ　2着
ルメール騎手って本当にポジション取りが上手いですね。
去年の菊花賞のアリストテレスを思い出しました。
人気馬をゴリゴリにマークして、直線で差す競馬をイメージしていたのでしょう。
ただし、今回前に付けた馬で残ったのはこの馬だけです。
一つ鍵になったのは折り合いですね。道中も馬群の中でも、淡々と走ることができました。
4コーナーから直線にかけても、終始馬群に包まれてましたが、じっと我慢してからインを突いて2着です。
ユーバーレーベンがスムーズだった分、こちらは仕掛けが遅れましたし、一番強い競馬をしたのはこの馬だったのかなと思います。
このイン突きを見ると、秋華賞も期待できると思います。



無印　ハギノピリナ　3着
驚きましたよ。1勝クラスから来た馬が馬券になるのは初めてなんじゃないですかね。
そして、藤懸騎手です。
騎手生活10年目でG1レース初騎乗でした。
いきなり3着に来るとは思えないですよね。

真面目に考察すると…
・1勝クラスから3頭も出走したこと
今年はサトノレイナスの回避、ホウオウイクセルが故障で回避、エリザベスタワーは謎の回避をしました。
オークスに出走できたことが運が良かったと言えます。

・芝2400mの経験があったこと
出走馬で2頭だけでした。特に芝2000m以上のレースで連勝していたのは大きな強みでしたね。

・例年にないスタミナ勝負になったこと
最初のコーナーも4角も馬が殺到しましたが、この馬はテンから後方に置いて行かれましたが、そのおかげで脚を溜められて直線で伸びましたね。
仕掛けを遅らせたのも、良かったんじゃないでしょうか。

・オークス直前までの土日で、キズナ産駒が芝レース11レース中4レースで勝利
特に直前の調布特別では、1.2着がキズナ産駒でした。走りやすい馬場だったのかもしれません。

まぁ、色んな偶然が重なって好走したんだと思います。
近親にも重賞で活躍した馬はいません。
今後期待できるかは…未知数です。

※ちなみにスイートピーS組も4着に好走しましたが、こちらも過去0-1-0-16と絶望的なデータでした。
さらに同じ1勝クラスのミヤビハイディも6着に来ました。
下位クラスの馬が6着までに3頭います。
今年のオークスは展開面の恩恵が非常に大きかったですが、少しレースレベルに疑問が残ります。



◎ソダシ　8着
ある意味、桜花賞の反動ですね。
というのも、テンが良すぎて前に行ってからかかりっぱなしでした。
ペースが落ち着いてからも、行きたがってましたね。
個人的には折り合いに問題ない馬だと思っていたので、これは残念ですね。
前走マイルであれだけテンから速い流れのレコード決着になったので、2400mでは我慢できなくなってしまったのかもしれません。
距離適正というよりも、展開面の不利と、折り合いを欠いたのが最大の敗因でした。

※ちなみに、直線では一瞬先頭出るかと思う場面もありましたよね。
あれだけ消耗して8着まで残れたのはこの馬が強かったのか、今年のオークスのレベルが低かった可能性も疑ってます。
この馬が好走データ最多該当馬でしたが、マイナスデータもありました。
そして、他の馬でこの馬よりも好走データに多く該当する馬がいませんでした。

ダービーに向かったあの馬を除いて…