宝塚記念　回顧

◎クロノジェネシス　1着
今回ドバイへの輸送があったことで不安視されていましたが、それを払拭して1着です。
実はこれにはカラクリがありました。

※前走海外→宝塚記念で馬券内に好走した馬
・ルーラーシップ　前走1着
・ジェンティルドンナ　前走2着
・ドゥラメンテ　前走2着
・スワーヴリチャード　前走3着
・リスグラシュー　前走3着
そうです。馬券になった5頭はすべて海外のレースでも結果を出していました。
これは裏を返せば、海外輸送に成功して好調を維持できていた証拠ですね。
そしてもう一つ。
5頭はすべてノーザンファーム生産馬で、宝塚記念前に外厩舎でしっかり調整されていました。

※前走海外→宝塚記念に出走した馬
・2001年〜2010年　1-0-0-7 　複勝率12.5%
・2011年〜2020年　1-3-2-13　複勝率31.6%
これは宝塚記念に出走した前走海外の馬です。
昨年はドバイ中止の影響が響きましたが、基本的には近年は好走傾向にあります。
2010年にノーザンファームしがらぎが、2011年にノーザンファーム天栄が出来ましたが、ちょうどそこから10年です。

クロノジェネシスも前走海外で2着。
そして外厩舎を使って調整されたおかげで、帰厩後も調教抜群でした。
ここでの好走も必須だったんでしょうが、それでも1着はさすがです。
レースに関しては特に言うことは無いです。
陣営が不安視していた出遅れも無く、完璧な競馬でした。
前走で海外輸送はこなしたので、凱旋門賞も期待できると思いますが、今年はメンバーが強いですよね…。



△ユニコーンライオン　2着
レイパパレが逃げないと思っていたので、人気薄から好走があるとすればこの馬だったんですが、2着まで来るとは思いませんでしたね。
ちなみに、G2以上を勝ったことが無い馬で馬券になったのは過去10年で1頭しかいません。
例年とは違う開幕2週目の馬場だったことや、前走と同じく楽逃げできたことなど、様々な好走条件が重なったのもありますが、休養明けから本格化したのは間違いないでしょう。
前傾ラップの厳しい消耗戦でやれるかは疑問ですが、サドラーの血を持っているので、案外やれてしまうかもしれません。


○レイパパレ　3着
やっぱり逃げませんでしたね。
凱旋門賞では逃げたら終わりです。
そうじゃなくても、秋以降を国内で使うとして、ここで逃げて抑えが効かなくなるのは避けたかったんでしょうね。
そして、嫌な予感も的中しました。
ユニコーンライオンと接触したのもありますが、道中折り合いを欠く部分がありましたね。
実は大阪杯の回顧で「前走かかり気味でしたし、今回さらに逃げたので控える競馬ができなくなる可能性もあります。」と私は書いていました。
本当にそうなってしまいましたね…
後半失速したのも見ると、母父クロフネの距離の限界を感じました。
何れにせよ、凱旋門賞は厳しくなりましたね。


▲カレンブーケドール　4着
実は消去データに該当していました。
過去10年で関東馬は4頭しか馬券になっていませんが、その4頭はすべてG1を勝ってました。
また、馬券になった牝馬9頭中8頭はG1馬でした。
この馬はそもそも重賞を勝ったことがありませんし、そういう意味ではデータ上厳しかったです。
内枠引ければ一発あったと思いますが、この馬は府中のが向いていると思いますね。
秋は去年のアーモンドアイと同じローテで良いんじゃないでしょうか。


★キセキ　5着
今回はちゃんと出ましたね。
まずそこに驚きました。
福永騎手らしい好位に付けて差す競馬をしましたが、キレ負けしましたね。
例年通り消耗戦になれば良かったのですが…。
こういう王道な競馬をしても別に強くない馬なので、福永騎手とは手が合ってないと思いました。


☆アリストテレス
4角スムーズでしたが伸びませんでした。
スローで流れたので瞬発力勝負になったのが残念でした。
例年のように開幕4週目の馬場でロンスパ消耗戦になれば可能性はありましたが、そもそもこの馬はスピードが足りないですね。
下り坂で加速できる京都競馬場が改修工事されている今、適鞍が無いですね…。


△モズベッロ
この馬も例年と違う2週目の馬場に泣かされましたね。ゲートも良くない馬なので、いつも後ろからですし、前残りになると差し切れませんね。
そもそも上がりがかからないと厳しいので、瞬発戦になった時点でダメでした。
とは言え、今年こそ有馬記念では好走するかも…と密かに期待しています。


これで春のG1終わってしまいましたね。
しかし、まだダートはありますね。
今年はハイレベルメンバーが揃う帝王賞はデータ分析する予定です。