孫子の兵法　第八章　九変篇　臨機応変の戦い方

1 臨機応変の戦い方をせよ。主君の命でも受け入れてはならない時もある。

孫子はいう。戦争の法則としては、将軍が主君から命令を受け、軍を組織し兵士を集めたならば、高地に囲まれた川や沼などのような行動に不便なところに宿営してはいけない。他の国々と隣接するところでは、援助が受けられるようにその諸侯と親交を結び、自国から離れた土地には留まることなく、敵に囲まれるような土地では早く脱出できるように謀り、戦わなければ生き残れないようなところでは必死に戦う。

道にも危険で通ってはいけないところがあり、城にも攻めてはならないものがあり、土地にも奪っても意味がないため争ってはならないものがあり、主君の命令でも将軍が実際の状況に応じて判断しなくてはならないため、受けてはいけないものもある。　

解説

司馬遷の[史記]に書いてある話である。

呉の王が、孫子に「実際の演出を見たい」と述べた。孫子は宮中の美女百八十人を二つの隊に分け、そのうち王から最も寵愛されている二人をそれぞれの隊長に任命した。

しかし、二人の隊長はじめ、美女たちは、笑ってばかりで演出にならなかった。そこで孫子は二人の隊長を首斬りの刑に処することにした。王は「殺してはならない」と伝えたが、孫子は「私は命令を受けて将軍になった。将軍は軍中にあるかぎり主君の命令といえども断ることができます。」と、二人の美女を処刑した。その後、宮中の美女の部隊は命令通りに整然と動いたという。


んー。恐ろしい話しですねー。何もそこまでしなくても… 孫子の気持ちが伝わってきますね。強い意志が。


これを競馬に例えると。

臨機応変の戦いかた。主君の命令…

んー。これはジョッキー目線ですね。

調教師から乗りかたを指示されたが、思い通りには乗れなかった。　が結果がでた、でない。
良い方にだと、称され、悪い方だと、叩かれる。

大変な世界ですよね。汗