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2021/03/12 06:19

孫子の兵法 第九章 行軍篇 軍の配置

7 敵の実態を推察する。

兵士が杖にすがって立っているのは飢えているからである。水汲みの者が水を汲んですぐに、我れ先にと飲むのは水が不足しているからである。進撃が有利と見ても進まないのは、疲労しているのである。 鳥が集まっているのは軍営に敵兵がいないのである。夜間に叫び声をあげるのは恐怖を感じているのである。軍隊が騒ぐのはすでに将軍に威厳がないのである。軍旗が動揺しているのは、軍の秩序が乱れているのである。軍を監督する官吏が怒っているのは兵士が疲弊していて、だらけているのである。兵士の食糧を馬に与えたり、軍馬や牛を殺してその肉を食べ、釜などを始末し軍営に帰らないのは、すでに軍が窮地に追いやられてしまっているのである。将校がねんどろに物静かに兵士と話をしているのは兵士の人心を失っているのである。しばしば兵に褒賞を与えているのはなす術がなくなっているのである。しばしば兵士を懲罰しているのは苦境に陥っているのである。初めは兵士を乱暴に扱っていながら、後には兵士を恐れるのは、愚かすぎる軍隊である。敵の使者がやってきて、謝罪し、礼を尽くすのは、休戦して兵を休息させる事を望んでいるのである。敵がいきりたって向かってきながら、しばらく戦おうともせず、また退こうともしないのは何か訳があるので、必ず慎重に状況を調査せよ。

解説

組織は、窮地にあると、様々な危険な徴候が現れる。戦いにおいては敵の中にその徴候をよく観察し、こちらの対処法を間違えないようにしなくてはいけない。そのたもにも、いくつかのルートで情報を確認し、正しく敵の状況を把握しなくてはいけない。 以上を逆に言えば、将たる者は、どんな危機においても人心を掌握できるように普段から心がけておかなくてはいけない。 反対に、普段部下をいいかげんに扱っている者は、いざという時にその部下にしっぺ返しを食らうことだってある。敵への寝返りだってあるのだ。 

軍のような組織においての人心の乱れ、不統一は、敗北の一歩手前といってよいだろう。



パドック、返し馬の事ですかね…

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