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2021/12/01 20:51
奇跡の血量 解説
ウイズダムさんの?に答えて、奇跡の血量について書いてみました。
奇跡の血量(18.75%)とは、3代前(12.5%)と4代前(6.25%)に共通の先祖(特に優秀な馬)がいる馬のことです。
わかりやすい例ですと、ウイズダムさんお好きなゴールドシップは父ステイゴールド、その父がサンデーサイレンスです。サンデーサイレンスからゴールドシップは2代目なりますね。
サンデーの仔のスペシャルウィーク、その仔のブエナビスタ、またその仔のソシアルクラブはサンデーから3代目になります。
ゴールドシップにソシアルクラブを交配すると3代目と4代目にサンデーサイレンス(共通の祖先)がいることになり、これが奇跡の血量3×4(18.75%)になります。
netkeibaさんの血統欄の血統詳細、兄弟馬をクリックすると5代血統表が出てきて、血統表のすぐ下に5代目までに生じたクロスが書いてあります。
各馬のクロスを調べるのに大変便利です。
この組み合わせで名馬が産まれるという科学的な根拠はないようですが、近親配合(インブリード)で祖先の優秀な馬の能力を強く引き出すのだそうです。
しかし、欠点もあり近親配合で血が濃すぎると気性難だったり虚弱体質の馬が多く産まれたりします。
ですので、血が濃すぎないように配合するようで、5代血統表を見てもなかなか3×3のような近親交配の馬は出てきません。
が、なかには素晴らしい名馬も産まれています。
英、愛オークス馬で凱旋門賞1着2回2着1回のEnable(エネーブル)は、Sadler's Wells(ザドラーズ ウェル)の3×3の超近親交配馬です。
奇跡の血量の馬で活躍馬は、ちょっと前だとオルフェーヴル、レイデオロ、ロゴタイプ、ブエナビスタなどがいます。
最近だとデアリングタクトとエフフォーリアがサンデーサイレンスの4×3です。
世代的にサンデーサイレンスの奇跡の血量の馬がこれから大量に産まれて(作られて)くるのではないでしょうか?
血統で馬券を買う方は、こんなこともチェックしていると思います。
余談ですが、インブリードに対してアウトブリード(異系交配)というのがあり、5代血統表に同一の先祖がいない馬を言います。
メジロマックイーン、ナリタブライアン、マンハッタンカフェ、ディープインパクトがこれで、タフで健康な馬が産まれる確率が多いようです。
拙い文章を長々読んでいただき感謝です。
追記 Enable(エネーブル)は、Sadler's Wells(ザドラーズ ウェル)の3×3ではなく、3×2でした。訂正してお詫びいたします。
おしまい