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2025/08/21 19:10

ライバル物語(その8) 〜キズナVS.エピファネイア

2013年の第80回日本ダービーであるが、出走していた18頭中、
この時点でのG1馬は、皐月賞と前年の阪神JFを制したロゴタイプ
ローエングリン産駒)と、3週間前に行われたNHKマイルCを制した
ばかりのマイネルホウオウスズカフェニックス産駒)だった。
当然のことながら、1番人気はロゴタイプと思われるだろうが、
そうではなかった。
オッズの変動があったものの、最後までロゴタイプと1番人気を争ったのは、
キズナであった。キズナは、皐月賞は未出走であり、3週間前の京都新聞杯で
メンバー最速の末脚を発揮して優勝し、日本ダービーへの最終切符を手に
入れたばかりであった。
また、キズナの鞍上は武豊、2005年の日本ダービーではキズナの父・ディープ
インパクトを彼の手で優勝に導いていた。
ディープインパクト産駒による初の日本ダービー制覇は、その前年に岩田康成
騎乗のディープブリランテが果していたものの、今回は父の背中を知る武豊
手で父子制覇を果たせるかにかかっていた。

スタート良く飛び出したアポロソニックが先頭に立ち、中団あたりをロゴタイプ
後方集団にキズナが走るといった展開となり、最初の1000mを過ぎたあたりで、
中団からメイケイペガスターが上がり、素早く先頭を奪い、そのまま3コーナー
から最終コーナーへ入って行った。
そこから最後の直線で18頭による先着争いは圧巻であった。
これは、今まで何回もリプレーで見ているが、私の中で未だに色褪せない場面
である。
ラスト100mを過ぎてエピファネイアが一瞬先頭に立つが、それを後方からキズナ
が迫りに迫り、外から差し切ったところがゴール!
武豊騎乗による日本ダービー父子制覇が成された瞬間でもあった。

第80回東京優駿(日本ダービー)主な馬の着順
優勝・キズナ
2着・エピファネイア
3着・アポロソニック
5着・ロゴタイプ
7着・ラブリーデイ 

最後にキズナであるが、同じ年の凱旋門賞に挑戦するが4着に終わった。
古馬に成って最初のレース、産経大阪杯(G2・当時)を制するも、
その後は精彩を欠き、再びG1で勝つことはなかった。

種牡馬に成ったキズナエピファネイア産駒からG1馬が出たが、
彼らの第2ラウンドは、まだ継続中である。

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  • 五間梯子さん

    書き切れない競走馬の背景の中から何を抜粋し、読みやすい文字数に収めるのって凄い大変だったんだろうなぁと、改めて思いました。
    今回も読み応えがあってすごく楽しかったです。


    2025/08/21 19:30 ブロック

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