札幌記念 〜忘れ得ぬレースその3

2014年の札幌記念。
3歳牝馬のハープスターVS古馬勢の対決と言う構図であった。
迎え撃つ古馬勢には、前走で宝塚記念2連覇を果たした1番人気のゴールドシップ、前年度覇者のトウケイヘイロー、皐月賞馬のロゴタイプなど錚々たるメンバー13頭が待ち構えていた。
レースは、トウケイヘイローがハナを切り、続いてロゴタイプ以下、そして後方から2頭目にハープスター、最後方に控える形でゴールドシップと言う流れで進み、最終コーナー手前からゴールドシップとハープスターがほぼ同時に上がり出し、馬群の中からハープスターが直線一気に上がり、続くゴールドシップに半馬身ほどの差をつけ、並みいる古馬勢を負かしたのである。2着ゴールドシップ、3着ホエールキャプチャ以下、どの馬も自分の持ち味を活かした素晴らしいレースであった。
このあと、ハープスターは凱旋門賞に挑戦するも6着に敗れ、国内戦でも輝きを取り戻すことなく引退したのは残念であったが、ハープスターの仔や種牡馬となった当時のメンバーの仔たちでの第2ラウンドに夢を託しているファンは多いのではないか、ぜひとも実現したら良いのにと思うほど、素晴らしいレースであった。