セントウルステークス〜 忘れ得ぬレースその4

〜ロードカナロアにハクサンムーン、そしてウリウリ〜

今年は、阪神競馬場ではなく、中京競馬場で開催される事となったセントウルSであるが、冒頭3頭の当レースでの走りが、私にとって忘れられないレースとなった。
まず2013年のレース、1番人気は、当時日の出の勢いで海外レースを含んで5連勝中の“世界”のロードカナロア、対する2番人気は前走でアイビスSDを勝利したハクサンムーン、単勝の一桁オッズはこの2頭のみ、人気どおり2強の対決となった。
レースの展開は、スタート良く注文どおりにハクサンムーンが逃げて、追う12頭。ロードカナロアは、4番手に控えていたが、最終コーナーを回り、“逃げる逃げるハクサンムーン”に迫るも、ハクサンムーンが頑張って逃げ通してこのレースを制したのである。
ロードカナロアは、前年もこのレースで2着に甘んじており、どうもこのセントウルSの勝利には縁がなかったようである。
続く2014年のレースは、最終コーナーを回りハクサンムーンが先頭に立つも、ゴール前でリトルゲルダにかわされて2着、ハクサンムーン連覇の夢は消えた。
2015年のレースでの1番人気は、5歳牝馬ウリウリ、この仔は7歳で引退するまで31レースに出走し、距離も1200〜2000mと長期間かつ幅広く活躍した牝馬であった。
レースは、最内を逃げる3歳牡馬アクティブミノルがウリウリ以下、3頭の追撃をかわして優勝、ウリウリは2着となる。
さて、今年は左回りとなったセントウルS、どのような戦いが繰り広げられるか、今から楽しみである。