競輪
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2021/11/03 18:33
「スポーツドキュメント 江夏の21球」を観て(前半) 〜 文化の日特集��
先日、1979年のプロ野球日本シリーズ最終戦の9回裏の攻防に
焦点をあてたドキュメンタリー番組、
「スポーツドキュメント江夏の21球」の再放送に思わず見入っ
てしまった。
番組は、状況発生からほぼ３年後の1983年1月に制作されて
おり、まだ記憶に新しいであろう関係者の生々しいまでのインタ
ビューと実際の一球毎の勝負の場面を一部再現しながらも忠実に
ドキュメンタリー化されていた。
そこには野球の勝負を通して渦巻く敵味方の力関係はもちろん、
同じチームの監督・コーチと選手、つまり上司と部下の関係、
そして選手同士の人間関係、はたまた野球の技術論や心理
作戦などを様々な観点から見て取ることができた。
また、当時は勝負の展開よりも、優勝したチームが球団史上初の
日本一になったという結果に関心が置かれていたため、後日この
一連の勝負を書かれたノンフィクション作品やドキュメンタリー
番組など各メディアを通してからの方が有名になり、
「江夏の21球」として伝説化し、後世まで「名場面」と言われた
所以であったと記憶している。
そして、この場面については大記録が達成されたわけではなく、
むしろサインの見落としや、キャッチャーの送球エラー、
そして攻撃側にとって最も致命的だったスクイズ失敗など、
ピンチとチャンスがまさしく表裏一体、どこでどう転んでも
おかしくない試合展開であった。
ここに概略を記しておこう。
それは、1979年11月に雨の大阪球場を舞台にして行われた
プロ野球日本シリーズ、近鉄バファローズVS広島東洋カープが、
ともに３勝３敗で迎えた第7戦。４対３で広島が１点リードした
９回裏の場面であった。
広島のリリーフエースであった江夏豊と対峙する近鉄の打者５人
に投じた計21球が織りなす展開のすべてに、
偽りのない人間ドラマの数々がそこにあった。
事例 １．
・危機管理への対応
先頭打者のヒットから始まった近鉄の攻撃であったが、
次打者のエンドランのサイン見落としで、代走が二塁へ走り、
広島の捕手・水沼の送球エラーを招き、代走は三塁まで進み
無死三塁。
２連続四球（敬遠含む）により、無死満塁で広島の大ピンチ。
この時、広島ベンチは、古葉監督の指示で投手2人がブルペンへ
向かった。
この時、マウンドの江夏に動揺が走り、広島へ移籍して2年目の
彼はつぶやいた。
「俺はまだ完全に信頼されていないのか。」と…。
後半へつづく。
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アヴェノチャンスさん
今回は少しばかり長くなりましたが、
しばらくお付き合い願います。2021/11/03 22:42
