菊花賞「強い馬が勝つ」　〜　2017年のキセキ（リメイク版）

さて、今年の菊花賞も昨年に引き続き京都競馬場に替わり、
より力強さが求められる阪神競馬場での代替開催のため、
過去のデーターがほとんど通用しない中ではあるが、
菊花賞でよく言われている「強い馬が勝つ」の言葉は、
時代や場所が変わっても不変だと思っている。

ここで思い出すのは、2017年の第78回菊花賞。

レース当日になっても、近づく台風と秋雨前線の影響で前日
からの雨は降りやまず、開催当日は極悪馬場と評された
京都競馬場でのレース。
もともと、どの馬も未経験の距離である芝外回り3000mで
行われるスタミナ勝負ゆえに「強い馬が勝つ」と言われて
いるが、1番人気に支持されていたキセキが、泥だらけに
なりながら後方から大外を回しながら上がって行く力強い
走りを見せ、クラシック戦線での一冠を制したのである。

個人的には2017年の菊花賞の方が、2015年キタサンブラック、
2021年タイトルホルダーが制した菊花賞よりも、
印象深いレースとなっており、後世に語り継がれるべき
菊花賞だと思っている。

さて、2019年生まれ3歳馬のクラシック戦線の最終レース。
ダービー馬と皐月賞馬が不在の中で行われるため、
どの馬が勝ってもおかしくないと言われている今年の
菊花賞であるが、いつも思うのは、どの馬も最高の状態で
臨んで最高のパフォーマンスを見せてくれることを期待して
いる。