競輪
587件のひとこと日記があります。
2023/05/11 22:00
センテニアル・パーク京都競馬場の新しい風景
2023年春、グランドオープンなった京都競馬場ですが、かつてここには、
国内で唯一、円形のパドックがあり、その中央に大木（モチノキ）が聳え
立っていたことを、実際に行き、あるいはテレビなどを通してご覧になって
ご記憶の方も多いかと思います。
現在、このモチノキは生きたままの形では、この世に存在せず、
新スタンド２階に幹の一部を時計として利用されたものが置かれているとの
ことです。
もともと、この木は1937（昭和12）年頃に、京都競馬場近くの小学校から
移植されたもので、以来83年間、京都競馬場のパドックで競走馬たちを
見守り続けていました。
この間に日本では戦争という苦難の時代があり、京都競馬場にあったスタンド
大屋根の鉄傘などが、戦争への協力の対象として、供出されたそうです。
やがて戦後になり、徐々に復興の時期を迎えてからも、このモチノキは
パドックから競走馬たちを見守っていました。
今回、老朽化が進んだ競馬場を建て替えるときに、このモチノキを移植する
道も探られたようですが、その時すでに延命措置を採られていた老木のため、
移植することが不可能だと判断され、やむなく2020年11月26日に、
お祓いをされたうえで伐採されたそうです。
新パドックは、楕円形になって別の場所へ移り、かつてパドックがあった場所の
付近は、円形の芝生広場へ変わり、かつてのパドックを想起させるようになって
いる様です。
また、新しい京都競馬場へ観戦に行かれる方は２階に立ち寄れば、このモチノキ
の往時が偲ぶことができます。
時計になったモチノキは、これからも新しい時を刻み続けることでしょう。
※写真は2014年5月、京都競馬場へ初めて行ったときのもので、鳳雛Sのアスカノロマン
などが歩く当時のパドック風景(真ん中後方が、モチノキ)
※本文中のエピソードは「月刊優駿5月号」参照
- アスカノロマン
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2023/05/17 23:29
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2023/05/17 18:47
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2023/05/16 22:41
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2023/05/13 22:19
