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2025/07/21 15:20
ライバル物語 〜 ヌーヴォレコルトの巻
ヌーヴォレコルト(2011年生、父・ハーツクライ)は、言わずと知れた名牝である。
2013年10月のデビュー戦は、単勝1番人気ながら見せ場なく4着に甘んじていたが、
2連勝して牝馬クラシック戦線に名乗りをあげ、チューリップ賞(G3※当時)2着、
桜花賞(G1)3着と着実に好成績を残したのである。
しかしながら、当時の彼女の前に立ちはだかる1頭の牝馬がいた。
父・ディープインパクトを思わせるような、後方から一気の末脚で差し切り、
牝馬ながら「怪物」の異名を持ち、新潟2歳Sでは後の皐月賞馬イスラボニータを
3馬身差で抑えて子ども扱いの快勝をして一躍有名になったハープスターであった。
迎えた第75回優駿牝馬(オークス)であったが、桜花賞を制したハープスターが1番人気、
3着のヌーヴォレコルトが2番人気であった。
オッズはハープスターの1.3倍に対して、ヌーヴォレコルトは9.8倍と人気面において
圧倒的な差がついていたのであった。
両馬ともに、これまでの5戦がすべて1600m以下の距離しか走っておらず、
初経験2400mの長丁場であった。
レースは、ペイシャフェリスがスタートから逃げの手に出て、ヌーヴォレコルトが中団、ハープスターが後方を走り、緩やかな展開で進んで行ったが、見どころは最後の直線にあった。
残り200mを示すハロン棒「2」の地点あたりから先頭集団を抜け出して、一気にトップに躍り出たヌーヴォレコルトを後方から鬼のような末脚で大外から迫り来るハープスター、両馬にバウンスシャッセらを加えた4頭の先着争いは、凄まじく見応え十分であった。結果は、同タイムながらハープスターの追撃を凌いだヌーヴォレコルトがクビ差でオークスを制した。これが同馬初の重賞優勝でもあった。
その後の秋華賞では、ハープスターが凱旋門賞(6着)直後のために出走せず、ヌーヴォレコルトが1番人気に推されたものの、残念ながら勝ち馬のショウナンパンドラにクビ差の2着となり、ハープスターとの直接対決は、1勝2敗で終わった。
ヌーヴォレコルトは、6歳の春まで現役を続けて、その後は繁殖入りし2年目からイギリスに移り、後に帰国。在英中に産まれた第3仔が昨日、小倉記念を制したイングランドアイズ(牝5)である。
母親譲りのなかなかの勝負根性でもあった。
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アヴェノチャンスさん
kannapapaさん、ありがとうございます!
私もすっかり忘れていましたが、渡英していたんです。
POG向きではないかも知れませんが、
今後の産駒にも注目ですね -
kannapapaさんがいいね!と言っています。
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おはようございます。ヌーヴォレコルトはイギリスに移っていた時期があったのですね。
知りませんでした。
重賞馬の母となり血統はますます栄えそうですね。 -
アヴェノチャンスさん
YOSHIさん、ありがとうございます。
小倉記念の出走表には、母ヌーヴォレコルトの名前が
横文字表記だったので最初は、気付きませんでした -
アヴェノチャンスさん
ウイズダムさん、いいね!ありがとうございました。
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YOSHIさん
こんばんは。
ヌーヴォレコルトのオークスは競馬史上に残る名勝負だったと思います。
イングランドアイズのお母さんですよね。
凄いことです。 -
YOSHIさんがいいね!と言っています。
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ウイズダムさんがいいね!と言っています。
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アヴェノチャンスさん
べっちょさん、ありがとうございます!
ハープスターが優勝した2014年の札幌記念は
衝撃的でしたね -
アヴェノチャンスさん
ちめさん、いいね!ありがとうございました。