75件のひとこと日記があります。
2021/12/25 21:45
父子〜おやこ〜
2012年菊花賞のCMにこうある。
「そうか、タブーは人が作るものにすぎない。その馬の名は……」
CMの主役は、数多の人を魅了した黒鹿毛の三冠馬である。
2012年菊花賞へ挑んだ皐月賞馬の彼は、殆ど同じこと(と舌ペロのオマケ)をして、芦毛の二冠馬になったのは有名な話。
オープン馬へ駆け上がった彼の息子の一人、尾花栗毛の彼は、父親を彷彿とさせる舌ペロを伴って4角からゴール板を駆け抜けた。
その美麗な毛色の見目、待望の牡馬オープン馬とあって俄に注目を集めている次第だ。
晴れてオープン馬となったのならば、ということで大半のファンが願うのは「父子制覇」のようだ。
果たせなかった三連覇の宝塚記念。
その血筋が願わせる天皇賞。
劇的な勝利をおさめた有馬記念。
夢を馳せるのは自由だが、
「彼の子どもなら制覇して当然」
「制覇してこそ後継者」
との表現は、何だか相応しくない気がする。
個人的には、彼が現役時代に達成出来なかった「海外の舞台での勝利」を飄々とやりそうな予感を、尾花栗毛の彼には抱いてしまうのであった。
幾度となく人を驚かせる、黄金の血統の魔力故だろうか?