ヴィクトリアマイル　覚書

枠順が出て最終追切データも一応揃った。今回の枠順はどうも作為的で好きではない。ある程度人気になりそうな逃げ先行馬が内枠、人気を被るナミュールはこの馬にとって最も競馬しやすそうな枠だ。手薄なメンバーだが何とか盛り上げようとする興行主の意図を感じずにはいられない。ナミュールはこの枠だと自身の競馬をすれば馬券圏内はありそうだが、今回は相当地雷臭がする。遠征帰りの強行日程という不安もあるが、最もクサいのは武騎手を起用している、ということだ。ノーザンファームの下請け厩舎だと思っている高野厩舎だが、この厩舎と武の組み合わせ、ノーザンファーム生産馬と武と組み合わせ、どちらも違和感しかない。キャロットの馬と武の組み合わせも下級条件では見かけるが、重賞で有力馬に乗っているところはここ10年は見たことがない気が。わざわざ横山武を降ろして武起用というのは奇妙だという印象しかない。高野ノーザンのタッグであれば勝たせるなら川田やルメールを乗せてきそうなものだが・・。今回本命マスクトディーヴァに一応するが、一旦それは置いておいて、この枠順と調教、騎手采配から最も勝負気配を感じるのはスタニングローズ、次いでフィアスプライドだ。高野厩舎は２頭出しでその１頭がスタニングローズ、高野厩舎の勝利数に貢献している西村敦騎手が鞍上。流石にバレてて人気になりそうだが対抗評価で仕方がない。フィアスプライドはコンクシェルほどではないが若干地雷臭がする。好枠に見えるが出脚は遅い。マスクトディーヴァは仕方なく本命といった感じの消極的な本命だ。距離適性が若干疑わしく、先週NHKマイルでディスペランツァが飛んだようにルーラーシップ産駒の東京マイルは結構危険だ。加えて母父サンデー系となると女傑アーモンドアイ以外はほぼ馬券になっておらず、ある程度スタミナの核が母の血統内にないと危険だ。一応ビハインドザマスクの欧州血統牝系ではあるもののミスプロクロスの母父ディープ父ルーラーというのは過去傾向から離れすぎている気はする。ただ、ここは低調なメンバーで実力差があり過ぎるところと、モレイラの来季短期免許取得条件のG1勝利クリアという２点で本命視せざるを得ないところがある。今回外枠を引いてしまったがフィールシンパシーは穴で狙う。中山のような小回り逃げ先行のイメージはあるが東京マイルのタイムは悪くないし横山琉なら積極策で前に行ける。