競馬ファンおすすめ本

大川慶次郎さん、懐かしい。
今は“みんなのＫＥＩＢＡ”で知られるフジテレビの競馬番組で解説をしていらっしゃった競馬予想家。
私が子供の頃からずっと我が家のテレビは、日曜の午後３時はこのフジテレビの競馬番組がかかっていました。私にとっては大川さんは競馬のおじいちゃんでした。大川さんの隣りで井崎脩五郎さんが競馬オタクのような顔をして、その日のメインレースの勝ち馬の法則を見つけだして予想するコーナーがあり、いつもハズレてるのが子供心に楽しかったです。「井崎さんが法則を見つけ出した途端に、その法則が崩れる〜！」と。今も井崎さんはフジテレビの競馬番組に出演されてますが、時々番組の中で、「昨日競馬の神様大川先生が降りてきた」と言いながらご自分の予想を発表されていて、そんな時は何だか嬉しい気持ちになります。
本書は競馬の今昔が分かり、様々なレースや馬の話、それから調教師や騎手、馬主の話、馬券の話など盛り沢山です。２１世紀前夜の頃の本なので、昨年騎手を引退して調教師に転身された福永祐一さんが若手ジョッキーとして活躍し出した頃の話などは時の流れを感じます。そしてもちろん福永さんのお父さんの福永洋一騎手も登場しますし、武豊さんのお父さん武邦彦騎手、横山典弘さんのお父さん横山富雄騎手も登場します。（まだ若かった武さんや典さんには、君付けになってます・笑）正に競馬の歴史の教科書のような本です。競馬ファンなら興味深く、楽しく読めると思います。オススメです！