存在証明

僕が競馬で生活しているのは、脚を痛めたから。
全身麻酔の手術が恐かったけど、進行すると厄介な遺伝性疾患だったから早期の治療を受けた。

最近やっと脚をまっすぐ伸ばせるようになったけど、即手術って言われた時は、術後の経過が悪かったら車椅子生活にでもなるのかと思った。

僕はずっと音楽活動をしていて、コロナ禍でうまく立ち行かなくなった。一部の人は活動を再開できたり、新しい試みに臨んだりできるところまで自分の活動を修繕出来ているけど、音楽業界自体は今も回復していない。むしろ、定義も何もかもが変わってしまった。

更に芸能界も追撃を受けて、夢を魅せていてくれた人たちが次々といなくなり、自分もロールモデルが無くなってしまったし、特定のアーティストのファンの人達なんかは極めてつぎ込んだ･積み重ねた時間やお金は何だったのかとレゾンデートルが崩壊してしまっただろうし。

何もかもを白日の元に晒し消し去ってしまった流れは正義でありまた対極であろうが、僕は未だにどうしても遺憾の念しかない。暴かれたもの全てが全ての人にとっての真実であると限らない。

そして後々、僕自身も感染してしまうのだが(脚の疾患の原因の一因な気がしてる)気がつけば、世の中は復興どころか壊れ始めていて、働く時間と賃金が見合わなくなっているし、がむしゃらに平行してきたバイトと音楽活動を行き来した生活のモチベーションは戻らないし脚はまだ健常に戻らないしで。

変化の時期..って事で何とか人生と折り合っていくから法律が少しでも変わるまで....今暫く、今暫くもう少しは競馬で生活をしていくと思う。

競馬はどうしたってギャンブルであり仕事ではないという認識を持ち合わせている為、半年もそれで人並みの生活を続けているのは周りに言えないからここに書いてみてるんだけど、競馬を辞めるとき、このアカウントも削除する。

どんなSNSにも書いていない僕の今の日常。

「何者にもなれない事は僕が僕を生きた証明」って言葉を借りるけど、何者になりたいかを早く決めて、僕は僕になって僕の人生を歩んでいきたい。