53件のひとこと日記があります。
2010/08/15 02:56
競馬の予想スタンスについて
何人かの方からお問い合わせをいただきましたので、自分の競馬の予想スタンスについて紹介させていただきます。
競馬には血統、レース内容、調教、パドック、返し馬、語呂合わせ!?等々、様々な予想ファクターがあります。その中から何に重きを置くか、何を軽視する(切り捨てる)かによって個々の競馬の予想スタンスは全く異なります。自分は今はそれほど競馬に割ける時間がないので、主に以下の3点に絞って予想しています。
?馬場差を考慮したレース結果分析
?レース直後の関係者(特にジョッキー)のコメント
?馬具の変更
?に関してですが、特に芝コースは開催日によって馬場コンディションが全く異なります。開幕週で前が止まらない馬場から段々外差しの馬場に変わっていきますが、芝の根付きの状態、レース時に降雨があるかないか、等々でその変わって行き方も全く変わります。また、AコースからBコースへの変更等、仮柵の移動によっても変わってきますし、内が悪い際にローラーをかけると見た目はボコボコなのに、内が伸びる馬場になったりします。
そういった馬場差を考慮し、前週がどういった馬場差があったかを月曜日発売の週刊競馬ブックで分析し、内が有利な馬場の際には外を回してジワジワ伸びたような馬を、外伸びの馬場の際には内でソコソコに踏ん張った馬、こういった馬をリストアップします。また、展開がキツいのに踏ん張った馬もリストアップします。ラップタイムは参考にはしますが、あくまで参考程度であまり重要視はしません。早いペースで気分よく走ったのと、平均ペースながらいろんな馬に絡まれて走ったのとでは前者の方が馬の負担は軽いですが、それはラップタイムだけではわからないからです。
そうやってリストアップした馬がレースに出てきた際に、まずその週の馬場差を想定します。そして、前走よりも馬場差が当該馬に有利であること、プラス当該レースのメンバー構成によって買う買わないを決めます。例えばですが、外差しが利く馬場で早目先頭からソコソコ踏ん張った馬が、次走内外均等馬場のレースに出てきた、メンバーレベルは前走と大差ない、こんな時はがっつり買います。
こんな予想方法なので、馬券の基本は単勝と複勝です。
?競馬関係者のコメントは基本的に嘘だらけです。例えば、レース前『休み明けだけど、仕上がりは非常にいい。勝ち負けになるよ。』→レース後『休み明けが響いたのかなぁ』→次走レース前『前走は休み明けで仕上がり一息だったけど、一叩きでぐんと良くなってきたよ。』こんな感じでほんと詐欺みたいなもんです。営業やってる方はわかると思いますが、記者たちも担当厩舎にかわいがられて情報もらってナンボの世界ですから、矛盾があっても指摘しないし、できないです。
そうした中で、レース直後のコメントだけは感情の高ぶりもあり、本音の部分が大きいと考えます。例えば、レース直後のコメントで『ちょっと周りを気にしていたね』とあって、次走の調教でゲート練習をしていれば、『あれっ、逃げるのかな?』と考え、当該レースが外差し馬場でなければ狙ってみる、といった形で活用します。
週刊競馬ブックのレース後のコメント欄をチェックして、興味深いものはリストアップするようにしています。
?馬具に関しては、本来もっと重きを置くべきですが、馬具の変更は毎回パドックをチェックしないといけません。今の自分の環境では十分なチェックができていないので、3番目のウェイトにしています。
まずハミですが、ハミは騎手の意図を馬に伝えるためのもの。仮に今までのハミでは馬に十分伝わっていなかったのが、ハミを変えることで100%伝わるとしたら…馬の走りは豹変します。ハミにはノーマルハミ、Dハミ、エッグハミ、リングハミ、枝ハミ等々があります。ハミを変えた馬がいたら、とりあえず馬連、3連単等のヒモには加えるようにしています。
同様に、ブリンカー、チークピーシズ、シャドーロール、ホライゾネット、ノーズバンド、イタイタ等もチェックすべきです。ブリンカーだけをとってみても、一時期藤沢厩舎はレースの度に深いブリンカー、浅いブリンカー、左だけブリンカー等々細かく変えていて、厩舎努力というものがヒシヒシと伝わってきました。
その他のファクターに関してですが、調教については、今はほとんど見ません。その理由としては、最近は短期放牧に出されるケースが多く、調教欄を見ただけでは、前走からの調整過程が把握できなくなっていることと、調教時の馬場差を把握しきれていないことが挙げられます。特に後者については週毎の調教コースの馬場差把握だけでなく、ハロー明けの馬場か他馬が走り込んだ後の馬場かでも時計は違ってきますが、その日の何時頃に調教したかが把握できないので、厳密な判断は非常に難しいのではないかと考えます。一応レースに出してくる以上各調教師がそれなりには仕上げているだろうという判断でレース結果分析に重きを置いています。
パドックについては、縦の比較ができるのであれば非常に有効ですが、実際にはなかなか難しく、どうしても横の比較をしてしまいがちになるので、これもあまり見ないようにしています。
例えば、自分とボルトが100m同じタイムで走れる能力があるとします。どうみても外見はボルトの方が速そうです。で、パドックで自分はベストの状態で、ボルトはベストよりも5kg重い状態だとします。縦の比較ができれば、あれ?ボルトは今日ちょっと重くないか?という判断ができます。縦の比較ができないと横と見比べてボルトの体つきにほれぼれしてボルトが勝つよ、という判断をしてしまいます。
長々と書きましたが、こんな感じで競馬の予想をしています。一応この3年はプラス計上しています(今年はマイナスですが…)参考にしていただければ幸いです。
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だいぶつさん
>>つねさん
コメありがとです
自分のお金を賭けるんで、どうやったら負けても納得できるか、が一番大きな要素だと思います。今のところ行き着いたのが日記みたいな形ですが、今後も面白い考え方、納得できる考え方があれば取り入れていきたいと思っています
今一番の問題はレース結果分析をやる時間すら十分とれていないことです…。リストアップ馬が枯渇してきたので夏場から再度リストアップしはじめましたが、夏競馬で動いた馬は秋あまり走らないことが多いので、しばらく馬券買えない我慢の日々が続きそうです… -
つねさん
凄い知識を持ってますね。自分も多少は競馬の本を読んだりして予想に役立てていますがここまでではないです。参考にさせて頂きます。
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だいぶつさん
>>たけすさん
コメありがとおおぉぉぉ??!!
かなり気合い入れて書いたのにコメが入んなかったんで、本当に感謝感激雨あられです!
ただ、確かに長いっ!反省ですm(__)m -
たけすさん
スゲー
勉強になりました。
それにしても
スゲーーーーーーーーー
ながっ笑