プリンスベジータ、山吹賞に出走(後編)

プリンスベジータ
馬主:ChaCha

13S/4月1週パール
山吹賞
3-3 プリンスベジータ(牡3)
520kg 1番人気
・2.15.1
結果:1着
―第26章、似た者同士(後編)―

プリンスベジータ
「ふんっ山吹賞に出走するために中山競馬場にやってきたぞ

さて、俺と今回一緒に乗る騎手は…。」

星川瞳騎手
「お久しぶり?!ベジータ君に乗るからよろしく?」

プリンスベジータ
「またお前かよ…

俺はこんな“下品な女”と一緒にいたくないんだがな…」

星川瞳騎手
「あら?下品な女ですって?(グイッ)」

プリンスベジータ
「イタタタタタ頼むから俺のたてがみを引っ張らないでくれ」

星川瞳騎手
「まったく…ベジータ君の生意気な所はモウトク君にホントそっくりだね…」

プリンスベジータ
「俺はあんな奴と一緒にするな

俺はアイツとは違って、強いからな」

星川瞳騎手
「ふふふモウトク君よりもあなた強いの?

モウトク君は天皇賞(春)を勝ったことがあるけど、本当に勝てるの?」

プリンスベジータ
「なにっアイツが天皇賞馬だと何でアイツが天皇賞馬だってことがわかるんだ」

星川瞳騎手
「アタシとモウトク君は昔パートナーだったのよどう?ビックリしたでしょ?

ちなみに、アタシとモウトク君のコンビで天皇賞(春)を勝てたってわけ」

プリンスベジータ
「なるほどな…
(生意気なチビ(モウトク君)に、下品な女(星川騎手)のコンビか

嫌な組み合わせだな

って、こんなこと口に出したら、また下品な女にたてがみを引っ張られるな)」

星川瞳騎手
「さて、今日も楽勝に勝っちゃおうか?」

プリンスベジータ
「貴様に言われないでも、俺は勝ってやる」



そして…。



星川瞳騎手
「やったぁ?!ベジータ君の勝ちぃ?!」

プリンスベジータ
「ふんまあ、こんなもんだろう」

星川瞳騎手
「ホント、ベジータ君ってモウトク君にそっくりだね?アンタ達、兄弟なの?」

プリンスベジータ
「俺とアイツとは兄弟じゃねえよ

まったく…どこが俺とアイツがそっくりだというんだ…」

星川瞳騎手
「まぁ、いいや

アンタ、たぶんまたアタシとコンビ組むことになると思うから、また会ったらよろしくねーじゃあね?」

プリンスベジータ
「…またアイツと組むことになるのか?

それはそれで嫌だな」