競輪
27件のひとこと日記があります。
2012/04/19 08:04
Ice Follies
母 リリウムはあのDahliaの孫。
２連覇したキングジョージでは、壁になった馬群の真ん中を矢のように突き抜けた牝馬です。Youtubeで実際に強さが見れる、本物の名牝。
繁殖牝馬としても優秀とされていますが、世界TOPレベルの馬を産んだわけではありませんでした。 日本で種牡馬になったリヴリアが代表産駒となるでしょう。Dahlia自身の方が子供たちより強かったのです。
しかし、リヴリアの産駒は日本で大活躍しました。ナリタタイシン、ワコーチカコが一番有名です。
２頭とも追い込みタイプで、鋭い末脚が武器でした。他の産駒もいい末脚がありました。 恐らくは血統的背景、Dahliaからの影響でしょう。
Dahliaの直仔は今一つで、なぜリヴリアの産駒が走ったのか？
Dahliaの血統図・上です。
血統評論家がDahliaを評すると必ずニックス・ハイインローを取り上げます。
HyperionとSon-in-Lawのニックスのことで、図の青く囲ったAureoleとHoneys Alibiがハイインローのニックス配合で、その２頭が父系と母父にあるからDahliaの強さはハイインローのパワーだという説明です。
それだけではないと思います。
上図の赤く囲った部分、Loikaという牝馬がいます。Dahliaの４代前に位置します。
LoikaはあのDjebelの母です。ブサックの作った馬で、特にDjebel内Teddyの血と反応します。
DahliaのＸ染色体経路に位置し、Abjerとブサック配合されてTeddyの強いクロスが遺伝されています。
そして上記のリヴリア。ナリタタイシンの父がこのLoikaのクロスを持ちます。
Never Bendの母、Lalunの父系にLoikaがいます。リヴリア産駒が走ったのはLoikaクロスのおかげではないかと見ています。
DahliaはNever Bendと合うはずです。
本題に入ります。
アイスフォーリスの母、リリウムの血統表・下です。父系が左図、母系が右図です。
赤色がLoikaです。
母母ベゴニアが５×６．クロフネ〜Classic Go Go〜Never Bendなのでもう一度Loikaがクロス、リリウムは６・７×９の３頭クロスになります。
アイスフォーリスの走りは、父 ステイゴールドより、このDahliaから続く母系からの影響が大きいと思われます。芦毛はクロフネ経由でしょうが、走法にはDahliaの面影があります。
ただ、このアイスフォーリスの弱点なのか長所なのか、スタートがうますぎて脚を溜めていくレースがあまり出来ません。
末脚が武器のDahliaだけに、溜めに溜めて解き放したキレ味が出せれば、オークスはほぼ間違いないと思っているのですが、どうでしょうかね。
- リリウム
- Dahlia
- リヴリア
- ナリタタイシン
- ワコーチカコ
- Hyperion
- Aureole
- Honeys Alibi
- パワー
- Djebe
- Never Bend
- Lalun
- リヴリア産駒
- アイスフォーリス
- クロフネ
- Classic Go Go
- ステイゴールド
