競輪
27件のひとこと日記があります。
2012/05/18 06:55
I'll Have Another
今年のケンタッキーダービー馬の父はスピルバーグの兄です。トーセンラーの兄です。
血統表・上図は、その母・プリンセスオリビア。
Lyphard の母・Goofedのクロスを持ちます。
イコール、Lyphardクロスの内包ですね。
スピルバーグ、トーセンラーとも父・ディープインパクトで、Lyphardがクロスしています。
もうひとつディープの特徴であるHyperion５本も、プリンセスオリビアはHyperion６本で答えています。
これは特にトーセンラーはキレ過ぎるぐらいにGoofed〜Court Martial・Hyperionの影響が出ています。
2012年・ケンタッキーダービーを勝ったI'll Have Another。
父・Flower AlleyはLyphard もGoofedもありません。
それが理由ではないかもしれませんが、競争・種牡馬成績はいまひとつの結果です。
しかし、I'll Have Anotherは人気こそありませんでしたが、強さを見せつけて見事に勝ちました。
とてつもないハイペースで逃げた１番人気Bodemeister。後続馬総崩れの中、ただ１頭差し切りました。
まるでマックイーンを差したライスシャワーのようでした。
その強さや如何に？
血統表・下図。I'll Have Another の８代です。
父が単純なMr. Prospector・Northern Dancerクロスでイマイチです。
しかし強さの秘密は母・Arch's Gal Edith にありそうです。
Arch's Gal Edithの母父・Pleasant Tapから始まったPrincequillo クロス(４×５)。
母・Force Five Gal でPrincequillo (５・６)×４。
Arch's Gal Edith でPrincequillo ４×{(６・７)×５)}
３度も４代目にPrincequilloを持ってきています。
※Princequilloは心肺機能に優れたX遺伝子を持つ、サラブレッド歴代屈指のステイヤー。
もうひとつ、母・Arch's Gal Edith のX染色体経路にNever Bend〜Lalunがクロス。
これをI'll Have Anotherでは、プリンセスオリビア内にあるBold Reason〜Lalunが兄弟ク
ロス。
Djebel~Durban から流れる母方Lalunの恩恵は、ブサック配合によるスピードとステイヤー資質。
異常なハイペースだったケンタッキーダービー。
ゴール直前で差し切るだけの強靭な心肺機能が遺伝され、モノを言いました。
プリークネスステークスは距離的に五分ですが、ベルモントステークスはまた走るのではないでしょうか？
しかし、ハイペースに持ち込んだ時の強さを見てしまった他の陣営は、スローの瞬発力勝負に持ち込むかもしれません。
その時に自分でレースを作る本当の強さがあるかどうか？見ものです。
- スピルバーグ
- トーセンラー
- プリンセスオリビア
- Lyphard
- Goofed
- ディープインパクト
- Hyperion
- Martial
- I'll Have Another
- Flower Alley
- Bodemeister
- マックイーン
- ライスシャワー
- Mr. Prospector
- Northern Dancer
- Arch's Gal Edith
- Pleasant Tap
- Princequillo
- Force Five Gal
- Never Bend
- Lalun
- Bold Reason
- Djebe
