288件のひとこと日記があります。
2013/07/23 21:24
競馬と向き合う上でたどり着いた一つの終着点〜土佐黒潮牧場2〜
(ひとつ前の日記の続きです)
そして今回の訪問の目的、黒潮友馬会への入会も済ませてきました。
1年前に訪ねた後も、実は入会を検討したのですが、
月当たりの会費の負担額と競馬の予算との関係だとか、
頻繁に足を運ぶことができないことなど、なんかいろいろ考えてしまって、
お恥ずかしい話その時はイマイチ決心がつかなかったのです。
それまで基本的に競馬でプラス収支になった分は、一定額までストックして
臨時での寄付も受け付けている団体さんへ寄付していたのですが、
そのスタイルが自分にも大きな負担がなく、都合がよかったので…
でも、競走馬達の置かれている現実…
競走中や調教過程における避けられない事故の可能性、
一勝が一生を左右される立場、
一定の成績を収めたコがいざ引退を迎えたとしても、
その先行きが安泰であるという保証は…
そういうことを考えたときに、それまでの自分のスタイルって、
どこか少し真剣味に欠けるというか…そんな風に思えてしまったのです。
競馬という枠組みが続いていく限り、競走馬たちの不慮の事故はどうしても避けられない現実があります。
引退していく競走馬たちのその後についても、すべてのコにその先の生涯を保証してあげられない現実もあります。
そういうものを目の前にしたときに、それを見なかったことにして、この先競馬を見続けていくことに、罪の意識を持たずにいられなくなってしまいました…
競馬の影の部分に触れてしまい、心が弱ったときに、どうしてここに来たいと思ったのか。
…多分、ここが最後の希望というか、競馬に対してささやかな良心だと感じたからなんだろうなぁ。
まぁただ単純に、ちっぽけな一競馬ファンでしかない私にもできることで、
一頭でも多く余生を全うできる活動に、ささやかながらでもお力になれるのであれば、
もう躊躇する余地はないよな、と、きちんと心の折り合いがついて、
ここが自分の中で競馬と向き合う上での落とし所だと思えた、
ということですφ(-ω-,)
こういう場所もあるんだよ、ということを、知っていただくきっかけになって下されば幸いです(^^)
訪問してみて感じたこと。
黒潮友馬会が発足して18年くらい。
中央競馬から引退したコ、元クラブ馬だったコが入るようになり、
おそらく順調に会員さんも増えて、現在は安定した運営は出来ているだろうと思います。
以前は、代表の奥様や娘さんが、馬達のお世話をしつつ仕事もされていた、というギリギリの運営を続けながら、ようやく馬達のケアに専念できるようになった、というところだと思います。
ただ、とにかく人手が足りない…そんな印象です。
馬達のケアには妥協しない、ささいな異変も見落とさない、そんな姿勢がひしひしと感じられるのですが、
特にこの暑い時期、体力的に3人でももしかしたらギリギリの態勢なのでは?と思います。
ここで馬達のお世話に携わる方達が、体調を崩されないように、怪我などなさらないように、
それだけが気がかりです。
次に訪問したときには、何かお手伝いして帰りたいですね。
…ボロ拾いだったら、私にも出来るかな?
写真1 多分イブキラジョウモンくんだったと思うんですが…
放牧中、自分が出したボロの匂いを嗅いで、その後に突然走りだすという珍行動を
目撃しました(^^;
写真2 アドマイヤスバルくん。前回伺った時には、柵の破壊活動に勤しんでいたのをよく覚えております(笑)
今回は…なんだろう。顔を見たときにふと頭に浮かんだのが「浜田省吾さん」
(苦情等は受け付けません、笑)
写真3 ナムラコクオーくん。つるされたりんごで遊んでいる姿は残念ながら見ることできず。
このコも密かにイケメンさんだと思うのですよ(´艸`)
写真4 ここで天寿を全うしたコ達の慰霊碑。
少し見にくいですが、
「愛馬たち安らかに 永遠に黒潮の地に眠る 土佐黒潮牧場」と記されています。
・ブルーシーズ ・ヤングブッシュ ・インターライナー ・チタニックオー
・オースミレパード ・レジェンドハンター ・リバーセキトバ
がここで最期を迎えました。
オースミレパードに関しては、熱心な会員さんの出資により建てられた、
「レパード厩舎」も北放牧場側にあります。
…次はもっといいカメラを持って行きたいなぁ(・"・;)