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2021/04/04 19:28
アンケセナーメン(65鞍目)
このところ障害をサボって〇級レッスンばかり参加している。
土日は洗い場の確保がなかなかの難関で、これをクリアしてゆっくり準備を
進めたり、前のコマの馬場系レッスンを見学できるだけで精神的なゆとりが
ずいぶん違うものだ。実はここが勝負の分かれ目だったりするのかもしれない。
この日は調教班でご一緒いただいていた大先生のOさんが
「空けとくから使ってね〜!」とこれまたうれしいご配慮をくださった。
なんか今日はイケそうな気がする。
選定はアンケセナーメン。ツタンカーメンのお妃だ。
牝馬にしては大柄でがっしりしており、安定感は抜群だ。
かつては妹歩がよく乗っており、手入れを嫌うお馬だったのだが、
年齢とともに美に目覚めたのか、支度に際してのブラッシングやマッサージを
気持ちよく落ち着いて受けてくれる。
集合がかかり、フルゲートの14頭。騎乗してすぐに常歩で蹄跡に出る。
頸をよく使うので、拳を合わせて柔らかくコンタクトを求める。
しかし隅角へは寄せれない。妹歩が乗っていた際も手綱での誘導が
メインになっていたことを思い出し、重心の移動は捨てて手綱に
頼ったのだが、掘れた蹄跡から外れようとしない。困ったな。
N助教の「軽速歩から折り合いができれば正反撞へ」との指示が飛ぶ。
しかし反撞が高すぎて、これは辛いしアンケの背中にもよくないと判断。
ほとんど座らない軽速歩に切り替える。
ほどなく「歩度を詰め、間隔よく見て駈歩!」緊張の一瞬。
よく詰まっていたからか、起こして一発で駈歩も出たが、なんか反撞に違和感が。
逆手前か?と心配したが内方の肩は出ている。なんだろう?
ややあって速歩へ下方移行。思ったよりスムーズだ。
しかし自分が力んでいるのも分かる。再度歩度詰めて駈歩へ。
今度はキレイな反撞だ。きっと後肢がローリングのままだったのだろう。
この後も駈歩⇒下方移行を数度。顔も内方を逃さず、誘導もよい。
正反撞は課題として残った。背中がフラットなのか。
N助教の講評は「前に見た時よりも力みは抜けている。最初の駈歩も
手前は合っていたが、リズムが崩れていたように思う。」
簡単に手入れして馬房へ返納後、この時間恒例のMさんとのレッスン回顧。
お互いにこのレッスンでは選定馬に乗るので騎乗馬の特徴を交換する。
しかしMさんはどのお馬に乗っていても余裕があって綺麗な姿勢だ。
あの領域に達するまでは相当の鍛錬を要するだろう。
少しでも調和がとれたいい騎乗を目指したい。