2021年　皐月賞　血統見解

今年の皐月賞について、アテにならない血統見解をしてみます。


【１-１】アドマイヤハダル
父ロードカナロアは引き出し型種牡馬なので母父の影響が強く出る傾向。
母父が溜めてトップスピードを引き出すタイプのディープインパクトなので直線の長いコース向きと見ます。
父、母ともに軽い馬場向きの様な配合なので、馬場が渋ったらマイナスかもしれません。

【１-２】ルーパステソーロ
父ゴールドシップは小回りコース向きで直線で末脚を爆発させる展開は不向き。
母父A.P. Indyで米国的になスピードを補っている点は評価しても良いと思います。
生産、育成がノーザンファームでないので潜在的なスピードは厳しいかもしれません。

【２-３】ステラヴェローチェ
父バゴは欧州型の溜めて伸びるタイプだが、日本的な直線で切れる瞬発力タイプとは少し異なる。
母にディープインパクト×米国型を持ってきた事で日本の馬場向きスピードを補填していると考えられます。
有馬記念でのクロノジェネシスの様なイメージで考えれば良いと思います。

【２-４】イルーシヴパンサー
日本型の父ハーツクライはどちらかと言えば府中向き。
そこにに引き出し型の母父キングカメハメハを掛け合わせています。
牝系は一応米国型のスピード牝系ですが、どこかに特化している感じは無く無難な配合に見えます。
兄妹を見ても辛うじてトライアルで権利を取るのがやっと程度の系統に見えます。

【３-５】ヴィクティファルス
父は日本型のハーツクライですが、距離が1Ｆでも伸びるのは好材料。
母父はSadler's Wells系のGalileoなのでパンパンの良馬場では厳しいですが、時計の掛かる馬場や緩い流れになればいい脚を使いそうです。

【３-６】ヨーホーレイク
父ヂープインパクトに母父フレンチデピュティはマカヒキやワグネリアンを同じ配合。
明らかに府中のトランポリン馬場向きの配合です。

【４-７】エフフォーリア
父エピファネイアは広くて直線の長いコース向き。
母父ハーツクライもトニービンの血を持ているのでどちらかと言えば府中向き血統。
ポテンシャルは高そうですが、小回りの中山でどうなるか？といった感じです。

【４-８】ダノンザキッド
ホープフルＳまで無敗で勝ちあがってきた２歳チャンプ。
父ジャスタウェイは皐月賞で２着したヴェロックスと同じと同じです。
そのヴェロックスも母はドイツ系牝馬だったので、欧州型（アイルランド系）の母のこの馬もここで好走しても不思議ありません。
（ポテンシャルではヴェロックスよりも上かも･･･）

【５-９】ラーゴム
父オルフェーヴルの米国型のシュガーショックを配合。
根幹距離向きの父に米国型の母でスピードを更に強化した様な印象です。
ただ母シュガーショックは現役時代は比較的バワータイプだったらしいので、多少渋ったくらいでも問題は無さそうに思います。

【５-10】シュヴァリエローズ
父ディープインパクト×欧州型牝系。
先週までの中山芝コースでこの組み合わせは結構馬券になっていました。
（特に欧州牝系）
イメージとしてはディーマジェスティの様な感じです。


【６-11】ディープモンスター
父ディープインパクトに米国型牝馬を掛けた配合。
今の中山向きでは無い様に思います。


【６-12】ワールドリバイバル
父エピファネイアにサンデー系のアグネスタキオンの配合。
母父が皐月賞馬ではありますが、祖母が米国型牝馬なので今の中山への適正は疑問。


【７-13】タイトルホルダー
菊花賞５着のメロディーレーンで注目されていますが、父がドゥラメンテに変わった事で開催最終週、最終日はちょっと厳しいかも･･･


【７-14】アサマノイタズラ
父、母ともに力の要る馬場向きの様な感じ。
馬場が重にでもならないと厳しいかも･･･


【８-15】グラティアス
母はアスゼンチン産の牝馬なのでなんとも言えないのですが、姉にレシステンシアがいる所からペースが速いもしくはよどみない流れだと距離が少し長い気がします。

【８-16】レッドベルオーブ
母父の系統にFappiano、母系にStorm Catを持っている所はコントレイルと似ています。
この配合だと基本的にはパンパンの良か、府中の馬場向きなので、今の中山の馬場をこなせるかがカギとなりそうに思います。




以上、皐月賞出走全頭の血統見解でした。