菊花賞　【時計と血統の関係を検証】

【血統面の特徴】
2000年から2011年の12回を以下の様な時計のグループ分けした上で血統面を検証してみました｡
　・3分2〜3秒台
　・3分4秒台
　・3分5秒台
　・3分6秒台以降

このグループの中で特に傾向がはっきりと出たのが「3分2〜3秒台」の高速決着です｡
・2011年　3分2秒8
　1着　オルフェーヴル
　2着　ウインバリアシオン
　3着　トーセンラー
・2009年　3分3秒5
　1着　スリーロールス
　2着　フォゲッタブル
　3着　セイウンワンダー
・2006年　3分2秒7
　1着　ソングオブウインド
　2着　ドリームパスポート
　3着　アドマイヤメイン

この3年のレースで馬券になった9頭の血統面での共通点は
・ノーザンテーストの血が入っている
・トニービンの血が入っている
・Mr. Prospectorの血が入っている
この3つの血脈のどれか､もしくは2つを持ち合わせていました｡
さらに､これら3つそれぞれの血脈が高速決着する時の対応するレースも大きく2つに分類されます｡
＜ノーザンテーストの血脈＞
道中のラップに大きな緩みが少なく(12秒後半〜13秒台頭位のラップが1〜2回程度)､しかもﾗｽﾄ5F辺りからの
捲り気味のロングスパートの流れに向いている感じがします｡
＜Mr. Prospectorの血脈＞
ノーザンテーストの場合と同様に前半からの流れが厳しいレースに対応するが､こちらはラストスパート前に
一度緩みが入ってからの急加速に向いている感じがします｡
＜トニービンの血脈＞
ノーザンテーストとMr. Prospectorの中間の様な感じです｡ゆえに先の2つの血脈が抜きんでてくるとどうしても
一歩遅れた成績になってしまうイメージです｡

今年のメンバーでこれらの血脈を持つ馬は
＜ノーザンテーストの血脈＞
　ゴールドシップ…神戸新聞杯　1着
　フェデラルホール…九十九里特別(1000万下)　1着
　スカイディグニティ…セントライト記念　2着
　タガノビッグバン…兵庫特別(1000万下)　1着
＜Mr. Prospectorの血脈＞
　ベールドインパクト…神戸新聞杯　10着
　ラニカイツヨシ…セントライト記念　5着
　コスモオオゾラ…ダービー　6着
＜トニービンの血脈＞
　ロードアクレイム…神戸新聞杯　2着
　ビービージャパン…ライラック賞(1000万下)　1着

今年の流れが3分4秒を切る早い展開を想定するならば､順調の度合いからノーザンテースト組が良いと考えられます｡
又､他のグループでの決着を想定した場合は､トニービンの血脈が約15%､Mr. Prospectorの血脈が約19%馬券に絡んでいるので､3分5秒台以降の決着を想定した場合はトニービン､Mr. Prospectorには特に注目が必要と思います｡

それと､時計のグループ分けの中で全てのグループにポツポツと入って来ているRoberto系の血脈は穴として一考の余地がありそうです｡（今年はスカイディグニティ､タガノビッグバンがRoberto系の血が入っています｡)