本気で【有馬記念】を予想してみた…　Part４-１

有馬記念の検証Part４の今回は､血統面から見てみたいと思います｡

普段は牝系の方を中心に見る事が多いのですが､今回は種牡馬の方からの検証も合わせて見て行きたいと思います｡

＜種牡馬の傾向＞
【父サンデーサイレンス又はサンデーサイレンス系の傾向】
2000〜2011年の過去12年において､1〜3着の馬券に絡んでいる馬は延べ23頭/36頭と意外とこの有馬記念でのＳＳ系の成績は優秀な傾向にあると云えそうです｡

3着迄入着したサンデーサイレンス系の有馬記念での成績は【9･5･9･13】
レースラップの適正の幅も広く実績に対して額面通り捉えて良さそうです｡
私が普段から注目するノーザンテースト､Northern Dancer､トニービン､Mr. Prospector の血との相性も良いのですが､こと有馬記念に関しては､以下の3項目に注意してみると面白いかも知れません｡
　(1)…牝系にトニービンの血が入っている場合は勝ち切った馬がいないことから､
　　　 予想では一枚割引いた方が良いかも｡
　(2)…ＳＳ系×ノーザンテーストの血を持っているタイプが人気薄で2着､3着に
　　　 飛び込む事が多いみたいですので､人気薄でノーザンテーストの血を持つ馬が
　　　 いる場合は､一度精査の必要がありそうです｡
　(3)…父がＳＳ系でノーザンテースト､Northern Dancer､トニービン､Mr. Prospector の
　　　 血脈を持たなくても､5代血統でなんらかの18.75%のクロスを持つタイプまたは､
　　　 5代血統でクロスの全く無いタイプは､実績から好走､凡走の精査が必要｡

今年該当する馬は…
　オーシャンブルー　…父ステイゴールド
　ゴールドシップ　　…父ステイゴールド
　ダークシャドウ　　…父ダンスインザダーク
　トレイルブレイザー…父ゼンノロブロイ
　ナカヤマナイト　　…父ステイゴールド
　ネヴァブション　　…父マーベラスサンデー
　ビートブラック　　…父ミスキャスト
　ルルーシュ　　　　…父ゼンノロブロイ

【父Mr. Prospector系の傾向】
過去12年間で父Mr. Prospector系の馬が有馬記念で馬券の対象となったのは､
意外と少なく､延べ頭数にして4頭（4/36）しかいません｡
そして､この12年間での勝ち馬はおらず､全て2着､3着止まりと云う結果で終わっています｡
　・2012年　　　　 エイシンフラッシュ　（父 King's Best ）　2着
　・2011､2012年　　トゥザグローリー　（父 キングカメハメハ ）　3着､3着
　・2001年　　　　 アメリカンボス　（父 Kingmambo ）　2着
父Mr. Prospector系の傾向としては､前後半で5秒近くの時計差があり､かつ後半で一気に加速する様な展開（テンやや緩く→中緩く→終い急加速）で馬券に絡んでくるタイプが多く見られる様に思います｡
この様な展開で先行して粘り込んだり､または一瞬の脚で先頭に食いついて来た時に穴を空けている事が多く､過剰に人気となっている場合は要注意と云えそうです｡
今年出走予定の以下の4頭で､特に人気になりそうなルーラーシップについては頭で買うのは注意が必要と思われます｡
　エイシンフラッシュ
　トゥザグローリー
　ルーラーシップ
　ローズキングダム

【父Roberto系】
過去12年ではシンボリクリスエスが2002､2003年を連覇したのみで､データ的には乏しいですが､それ以前にもグラスワンダーの連覇やナリタブライアン､マヤノトップガン､シルクジャスティスと菊花賞後に勝ち馬となった事例もある系統であるので､特に菊花賞経由の3歳馬で勢いのあるタイプは要注意と云えそうです｡
今年の該当馬は…
　スカイディグニティ

【その他】
馬券に絡んだ36頭中､勝ち馬はオペラハウス（テイエムオペラオー）1頭のみで､他は2着が5頭､3着が1頭という内訳ですが､1､2着に入った6頭に共通しているのが､父､母もしくはクロスで　Northern Dancer が12.50%以上含まれています｡
ＳＳ系､Mr. Prospector系で無い種牡馬については､Northern Dancer の血を判断材料にしても良いかも知れません｡


Part４-２に続きます…