サンデーサイレンス系種牡馬の考察（前編）

宝塚記念まであと2週間ちょっとですね〜♪
ステイゴールド産駒好きの私としては､ステイ祭りとなりそうな宝塚記念は嬉しいやら悩ましいやらです｡

そこで､宝塚記念の前に今回上位人気となるであろうサンデーサイレンス系種牡馬のディープインパクトとステイゴールドについて､ちょこっと血統面の考察をしてみたいと思います｡

【ディープインパクト】
1世代目から活躍馬を出していて勢いがありますね｡今後の産駒の動向が楽しみです｡
産駒にはまだこれと言ったはっきりした特徴は見られませんが､概ね末脚の切れる部分だけはしっかり産駒に出ているみたいです｡

【ステイゴールド】
言わずと知れた現役最強とも言われるオルフェーヴルのパパさんですね♪
他にもドリームジャーニー､ゴールドシップ､フェノーメノ､ナカヤマフェスタ等､古馬になっても活躍する仔が結構います｡

参考までにその他のＳＳ系種牡馬は･･･
【ダンスインザダーク】
一昔前での菊花賞では､「ダンス産駒は目をつむってでも買い」と言われたとか言われなかったとか･･･と言うくらい
京都3000ｍでは稼ぎまくってた気がするのは､私だけでしょうかねぇ？

【マンハッタンカフェ】
菊花賞､有馬記念を勝った長距離向きの様なこの馬からは､意外と短距離､マイル､長距離と巾広い産駒が出ています｡
サンデーサイレンス×非Northern Dancer系の血統背景から､様々なNorthern Dancer系牝馬との配合が出来る点が適応距離の巾が広い要素なのかも知れません｡

【ダイワメジャー】
産駒のＧ1初勝利がカレンブラックヒルだったのは意外でした｡（もっとＧ1馬がいるかと思っていました）
産駒は牝系のノーザンテーストの影響なのか､緩みの少ない又は緩急の少ない展開で持ち前の粘りを発揮するタイプが多い用に感じます｡

【フジキセキ】
産駒は芝・ダート､短距離・長距離を問わないでオールマイティーに活躍する仔が出ています｡
なぜか内枠に強いのも特徴的です｡

【ハーツクライ】
未だ産駒にＧ1タイトルが取れた仔はいませんが､常に長い距離でＧ1タイトルに近い所にいますねぇ｡｡｡
これって､牝系にトニービンが入っていてジリっぽいのが出ているのでしょうか？と思いたくなります｡
2011年のウインバリアシオンなんかは正にこの典型ではないでしょうか？

最近では､スズカフェニックス､スズカマンボと言った格安サンデー系種牡馬の活躍が出たりと懐の深さが見えたりもしてますが､恐らくここまでの7頭が今現在ではサンデーサイレンス系の代表種牡馬でしょう｡

では､これら7頭のＳＳ系種牡馬の特徴を見る前に､昨今の競馬においての傾向に伴う血統分類をしておきます｡
近年の競馬ではかなりスピードの持続性を求められていますが､そのスピードの持続性においても以下の様に幾つかの型に分類されます｡

　・飛ばして先行して惰性でゴールする「飛ばし型」、
　・中団から加速して４角手前からトップスピードを持続させる「マクリ型・ロングスパート型」、
　・スタミナの良さを生かしバテずにスピードを持続させる「スタミナ持続型」、
　・内的精神力と粘りを生かしてスピードを持続させる「粘り型」、
　・パワー（筋力）の良さを生かしてスピードを持続させる「パワー型」、
　・どんな条件でも一定したスピードが出せる、またスピードに秀でた「スピード型」など。

上記の分類を系統別に見ると､以下の様に分類されます｡

「飛ばし型」
　　　Danzig系、Lyphard系、Deputy Minister系､Storm Bird系､HEROD系（パーソロン系）
「ロングスパート型」
　　　Lyphard系、Bold Ruler系、ディクタス（サッカーボーイ）
「スタミナ持続型」
　　　Nijinsky系、Sadler's Wells系、Hyperion系
「粘り型」
　　　Nijinsky系、ノーザンテースト系、Nureyev系、Teddy系（Damascus、オジジアン）
「パワー型」
　　　Danzig系、Lyphard系、HEROD系（パーソロン）、Native Dancer系
「スピード型」
　　　Nasrullah系、St.Simon系、Mr.Prospector系

ベースとなるサンデーサイレンスが､瞬発力と器用さに長けた血筋に上記に分類されるタイプを掛け合せる事で様々な系統が発生します｡

あらら､本題に入る前に切れそうなので､続きは後編にします｡